第169回:七ヶ浜の子どもたちのミュージカルを観て。

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「ぼくは、出かけるときに車のまどから見えるボランティアの方々ががれきを撤去するすがたを何度も見てきました。そのときぼくは、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。なのでこの公演でぼくはみなさまに、ほんとうにほんとうにありがとうという気持ちを伝えたいと思います。そしてぼくは七ヶ浜の復興へ向けて節やく、節電に励みつつ、ありがとうの気持ちを持ち続けたいと思います。ありがとう。心から。」

先日、宮城県七ヶ浜の子どもたちによるミュージカルを観てきました。
写真の言葉は、そのミュージカルに出ている小学生が書いた、「県外の方へのメッセージ」です。

この、ミュージカルは、被災した子どもたちが被災一ヶ月後からレッスンをし、作り上げた「復興」をテーマとしたミュージカルです。七ヶ浜で活動をしていましたが、「被災地を支援してくださった県外の皆様に、復興の思いと感謝の気持ちを伝えたい」という思いから東京公演が決定したそうです。

子どもたちは、震災が起こったこと、多くの人が亡くなったこと、それに対しての辛い思いなどをミュージカルで表していました。
これ、本当にすごいことだと思いました。

去年の辛い思いをもちながらも、「伝える」ということは本当に凄いと思います。

最後には、「支援をしてくれてありがとう」という歌。
会場中からすすり泣きが聞こえました。
本当に感動的でした。

この公演は、本当に、「ありがとう」の思いがたくさん込められていました。
ボランティアをすると、「ありがとう」とたくさん言ってもらえることに、そんなにたいしたことしてないのに、と思うことがありますが、今回もそんな気持ちでした。

こちらこそ、素晴らしい公演、ありがとうございました。

更新:2012-08-27
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華