第174回:身近な問題を解決する勇気

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今日は、ヤマト運輸の松本あゆみさんをご紹介します。
松本さんは、もともとはヤマト運輸のパート従業員。
でも、いつも配達をしているお年寄りが「孤独死」をしたことをキッカケに、配達時のドライバーの気付きを「見守り情報」として、社会福祉協議会にフィードバックする【まごころ宅急便】を構築されました。

その他にも、宅配近隣圏を担うドライバーは、そのほとんどがその土地で生まれ育った現地採用者のため地域住民との繋がりが深いため、この網の目のように張り巡らされたネットワークを使い、高齢化社会で特に問題視されている「買い物弱者」には、地元スーパーと提携した買物代行をする制度を作ったりされています。

「あの日に顔を合わせたとき、『何かが違う』と感じたのに、なんで助けられなかったんだろう。」という悔しさをバネに、活動されています。

私は、被災地から帰ってきて、身の回りにも様々な問題があるということを感じました。
でも、その問題のために何かしよう、というふうにはなりませんでした。
大切なのは身近にある問題をそれぞれが解決することだと思います。

そんな問題に立ち向かわれた松本さんのことばは、力強く、心に響きます。
個人の思いが、会社も行政をも動かしました。

以下に、松本さんがグランプリをとられた、「社会イノベーター公志園」の映像・ホームページがあります。
ぜひぜひ見てみてください。
http://koshien-online.jp/matsumoto/
http://www.youtube.com/watch?v=gX52jVHdvBY

更新:2012-10-09
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華