早慶上智のAO・推薦入試で合格するために必要なこと:全体像(3) 問題の分析

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慶應SFCの総合政策学部・環境情報学部は問題発見・問題解決を重視していて「期待する学生像」においてもそのことを学部長の言葉として明確に述べています。

「SFCに来て、何かをみんなと一緒に考えてみたい。そして問題の本質を見極め、少しでも解決の糸口を探したい。このようなモチベーションの高いみなさんをSFCは大歓迎します。」総合政策学部長 河添健氏(2015年度AO入試募集要項より引用)

「学問分野にとらわれない幅広い視野を持ち、地球的規模で問題発見・解決できるプロフェッショナルをめざし、新しいことに挑戦するチャレンジ精神を持っている学生を歓迎します。」環境情報学部長 村井純氏(2015年度AO入試募集要項より引用)

当然ながらSFCを受験する方には問題発見・解決の視点は欠かせません。しかし、問題発見・解決の視点が問われるのはSFCだけではありません。すべてのAO推薦入試で問われると言っても過言ではありません。現状の何を問題と考えていて、その問題をどうしていこうと考えているのか。それはその人の世界観そのものといってもいいでしょう。そのため、その学部に関連してどのような問題意識を持っているかということは必ず問われます。どこに問題意識があるかということも大事ですが、それよりさらに大事なことは、その問題に対してどれだけ深く考えているかということです。そこにはその人の考える力が直接的に現れます。

本に書いてあることや誰かが言っていることの受け売りではもちろん考える力を見せることはできません(ヒントにするのは大いにありです)。もしそれが社会で多くの専門家が解決策を考えているような問題であれば高校生が太刀打ちするのは簡単ではありません。しかし求められているのは専門家並みの提案をすることではなく高校生なりに調べたり頭を絞ったりして自分なりの見解を示すことです。特に大事なのは何でその問題が起きているのか、という現状の分析です。データを調べたり、自分自身の経験を元に、自分なりの仮説を立てて、検証してみる、ということができればそれだけでかなりの前進です。

現状の分析の際に気をつけなければいけないのは○○が悪いからだということで簡単に片付けないことです。政治家が自分のことしか考えていないからだ、とか、縦割り行政のせいだ、とか聞いたようなことを言うのではなく、自分の頭で考えてみてください。批判的思考とは常に「本当にそうなの?」「本当なら何で?」と考えることです。批判的思考力を身につけて自分の問題意識を掘り下げていく力はAO推薦入試で合格するために必要なだけでなく、大学に入学した後、大学卒業後も必要になる力です。AO推薦を受験される方はいい機会なので、まずは自分の気になる問題について時間をかけて考えてみてください。ただ1人で考えていると独りよがりになってしまいがちなので、できれば相手を見つけて時折その問題について議論できるとなおよいかと思います。


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