第4回:「入学志願者調書」
今回は、「入学志願者調書」です。他の書類に比べれば、「ただ書くだけ」のような書類に思われがちなのですが、だからと言って適当に書かないように。抜け目なくいきましょう!
書き方
こういう「調書」を書くときに唯一困ることと言えば、「書き方」です。「何を書けばいいのか」はわかっても、「どう書けばいいのか」がわからないことがあります。
基本的には、すべてのことにおいて「正式名称」を用います。学校名なんかで、たまに省略した呼び方がある学校がありますが、長くても必ず書類には正式名称で書きましょう。当たり前のことなのですが、意外とできない人がいます。
練習は必要
書く内容は全部決まっているし、普通に直接書いて大丈夫!…というのは、とても危険です。
この出願書類全般に関して言えることですが、いきなり本番に取り掛からずに、必ずコピーを取ってそこに下書きするようにしましょう。書いている途中で「字数的に入りきらない」とか、書き終わってみて「ここはもう少し補足をつけた方がいい」とか気付くことがあります。
なにより、本番の書類で「修正テープ」を使うことだけは避けたいですね。たぶん使っても合否に関係することはないと思いますが、「印象」と言いますか、ぱっと見た感じで修正テープのあとがあると、何かしら思うところはあるでしょう。
「こいつ適当に書いていたのか」って、下手するとそこまで思われてしまうかもしれません。余計なところでマイナスされないように、慎重にいきたいですね。
第2者の目を入れる
志望理由書や自由記述スペースと違って、入学志願者調書というのは「個人情報」が多く含まれます。そのためもあってか、「他人に見せてチェックしてもらう」ということをあまりしないのではないでしょうか。
私の場合は、「抜け目なく」いきたかったので、第3者にチェックしてもらいました。
まず下書きを終えた時点で(下書きを書いている途中も)、親に記載情報に間違いがないか確かめてもらいました。
海外渡航経験などの情報はとくに、日時があやふやだったりします。他のことについても、たとえば「年度」を勘違いしている可能性もあります。そういうところは、親にチェックしてもらうのが良いでしょう。
その後、下書きを高校の進路部長の先生に見てもらいました。
ここでは、学校の正式名称や書き方など、「書き方」をチェックしてもらいます。進路対策の先生であれば、これまでにたくさんの生徒を見てきていますので、経験も豊富でいいアドバイスをくれます。困ったときは遠慮なく頼りましょう。
こんな感じで下書きを添削して、その後もう一度「完璧な下書き」を書き直します。完璧な下書きが書けたら、あとはそれをそっくりそのまま本番に書き写すだけです。この手順は出願書類全部において使えます。よく覚えておいてください。
☆まとめ☆
・書類一式が届く
↓
・まず全部コピーを取る
↓
・コピーに下書きする
↓
・第3者のチェックを受ける。赤ペンで添削してもらう。
↓
・新しく取ったコピーに「完璧な下書き」を書く。
↓
(ここまでの過程は何度でも繰り返す)
↓
・完璧なものができたら、あとはそれを本番用に書き写すだけ。
AOは「突っ込まれる」入試。できる限り、抜け目なく。
慶應義塾大学SFC 環境情報学部1年 水谷晃毅
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