ランキングの死

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グーグルで「ランキング」で検索してみると、4億件近くがヒットする。古くはオリコンから最近あちこちで見られるブログランキングまで、相変わらず「ランキング」がおおはやりである。しかし逆説的ではあるが、今このランキングが死につつある。今日はランキングについて、ラーメン業界の動向を通して考えてみたい。

ラーメン二郎、麺屋武蔵、春木屋、中村屋、吉村家、俺の空、大勝軒、六厘舎、アイバンラーメン、福みみ、メルシー、なんつっ亭…。東京にはラーメン屋の名店が山のようにある。これらの店は、先人たちの成果を単純に否定するのではなく、それを踏まえたうえで、「自分の正解」「自分だけの『うまい』」を見つけ、進化させ、世に問い、磨き、貫き、そして支持されているという点でどれも素晴らしい。

彼らはライバルではあるものの、フィールドが違う。名店の称号をほしいままにしている店たちは、ラーメンという世界の中で、自分なりの軸をどう打ち立てるか、ということに腐心してきた。そして軸を打ち立てた後は、長い長い一人旅を続けている。それはもはやジャンルというものではくくれるものではない。「ラーメン二郎」という一つの世界である。

このようなラーメン屋に「ジャンルでくくり」「同じモノサシを当てて比べる」ランキングの考え方は相応しくない。ランキングが意味を持つのは、「明確なジャンルが存在」し、「明確なモノサシが存在」するという2つがあわせ成り立つ時だけである。今やラーメン界に明確なジャンルもモノサシも存在しない。もし比べるのであるなら、パスタ屋やそば屋、うどん屋も入れて比べるべきだ。もっというと「飯屋」全体で比べるべきだ。だが、「ガストは『めん徳二代目つじ田』よりも売上が大きい」、なんて比較には全く意味がない。

先行きが不透明な21世紀。既存のジャンルに縛られることなく、先人たちの歩みの上に新しいものを産み出し、それぞれが存在感を持ちうる世界を作る、というのはまさに21世紀に私たちに求められていることある。その意味で、「ラーメン業界」は時代を先取りした業界と言える。先人たちの功績の上に新境地を築き上げ続けるラーメン屋の店主は、間違いなくこの21世紀を活きる力を持つ人である。

ランキングに目を奪われる必要はない。誇りを持って、君だけの「うまい」を追求しよう。


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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。