第99回:北の国から
いま、フィンランドからトルコに向かう飛行機の中です。
機内食を食べ終わり、ワインも飲み干し、映画を観たいと思いつつも、短距離便のため各座席にスクリーンはついておらず。食器が下げられたら、PCと書類を広げて諸々作業する予定。とりあえず、文章を3つほど書かねば…。
旅はたしかに楽しいけれど、その分いろんなタスクがたまりがちなので、移動時間にヒイヒイ言いながら作業していることが多いです。着いたら思いきり楽しむために、機内では集中、集中。
さて、3月8日から17日まで、フィンランドに滞在していました。
最初の5日間はヘルシンキで、大学で所属する研究会のフィールドワーク。いままで日本国内の各地で行ってきた活動を、初の海外進出でした。英語で〈インタビュー〉するのは考えてみれば初めてで、ちょっと緊張したけれど、船の友人たちと話すような感覚で、わりの肩の力を抜いてできたと思います。出来上がった成果物(ポスター)にも満足しているし、なにより取材した人のご主人がすごく喜んでくれたので、よかった。
作業以外の時間には、デザインミュージアムや大聖堂などいろんなところを訪れたり、最終日にはみんなでスケートしたり、楽しく充実した滞在でした。これもすべて、現地で協力してくれた方々がいたからこそ。取材先のセッティング、ポスターの印刷、宿の手配など、何から何まで、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
フィールドワーク後は、フィンランド名物オーロラツアー(サンタ村含む)に颯爽と旅立って行く同期たちを見送り(正直行きたかった。近い将来、家族を連れて絶対に行きたい。)、自分は場所を移し、タンペレというまちへ。
ここで、世界船の友人と合流&再会。イギリスからわざわざ来てくれた、ギリシャ人。彼と一緒に、アイスホッケーを観たり、朝の3時までクラブで踊ったり、湖の畔にあるサウナにいったり、フィンランドライフを満喫。
中でも最高だったのは、サウナ。湖のすぐ目の前に小屋があって、サウナで汗をかいては、外で冷たい風にあたりながら絶景を楽しむ(ついでにビールなんかも飲んじゃう。風呂上りの一杯ならぬ、サウナ上がりの一杯。)という、なんとも贅沢な時間。このサウナに入るためだけにフィンランドに来てもいいと思えるくらい。地元の常連さんたちはサウナから出ると、そのまま湖にダイブしていました。今回自分はビビってできなかったので(氷点下の湖に飛び込むなんて、さすがにちょっと無理)、今度また来てチャレンジしたいと思います。
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅