第91回:北海道で年越し(その2)
前回のつづきです。
旭川に到着したところで、唯一の目的だった「旭山動物園」の休園という悲しい現実を突きつけられた男たち。とは言え、いつまでも凹んでいるわけには行きません。気を取り直して、代わりの案を探し始めます。
「どうせ北海道に来たんだから、北海道らしいことしたいよね!スキーとか!」
ウェアも板も全部レンタルすれば、日帰りでも何とかなるんじゃないか。そう思いネットで調べてみるも、バスの時間の関係で、スキー場に滞在できるのは約3時間ということが判明。着替え等を入れたら、実質滑れるのは2時間程度じゃん…ということで、あっさり却下。「ちょっとカラオケでも行こうぜ」の感覚でスキーをするのは、いくら北海道でも、さすがに無理だったようです。
最終的に行き着いた答えは、「スポッチャ」でした。言ってしまえば、東京や神奈川にも普通にある”総合アミューズメント施設”ですが、北海道は土地が広い分、ゴルフの打ちっぱなしやテニスコートまでありました。汗だくになりながらラケットをふりまわす、大学生男子3人。まわりの子供たちに負けじと大はしゃぎしていたのですが、翌日は見事に筋肉痛。日頃の運動不足を悔い改める、いい機会になりました。
その後は温泉つきの宿へと向かい、ここで北海道在住の仲間と感動の再会。ラーメン食べて、飲んで、ラーメン食べて、寿司食べて…。男4人・水入らずの年越しで、あんなことからこんなことまで語りました。
結局、旅は「何をするか」よりも、「誰と過ごすか」なんだと思います。まさかのハプニングも笑いに変えてしまう、最高の仲間たちに、感謝。彼らに出会う場を与えてくれた「世界青年の船」にも、あらためて感謝です。
初詣で引いたおみくじがまさかの大吉(たぶん人生で二回目くらい)だったので、一年の最初に運を使い切ってしまった気がして少し怖くなっているのですが、今年も良い一年になるよう、精一杯頑張りたいと思います。
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅