第73回:イギリス旅行記(その3)

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8月13日 (London)

London最終日は、朝からNotting Hillへ。ここは映画「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台として有名で、町並みがすごくおしゃれで可愛い。アンティークな雑貨屋がずらりと並んでいて、掘り出し物が見つかりそうな店の連続。1時間半ほどかけて通りを往復し、革のパスポートカバーと、妹へのお土産を購入。

昼は、中学・高校時代の部活の先輩と7年ぶりくらいにあった。俺が中1のときに高1で、気がついたらイギリスの大学に進学し、大学院も終えて、いまはPhDを取るべくImperial Collegeに通っている。久しぶりすぎてちょっと不安だったけど、”地獄の日々”をともに乗り切った関係なので、自然と思い出話で盛り上がった。あの頃は本当にきつかったけど、こういう貴重な人間関係を残してくれたという点では、やっぱりやっていて良かったと思える。

夕方からは、イギリス在住の「世界青年の船」メンバーと同窓会。Nottinghamから駆けつけてくれたPetros、Londonで働いているKubra、ロンドンで学ぶためについ2週間前に渡英したばかりの、なおさん。そして俺。Kubraおすすめのイタリアンレストランで、懐かしい時間を過ごした。船を降りてから1年半が経って、皆それぞれ、いろんな道に進んでいる。世界中で皆に再会する度に、「自分ももっと頑張らないと」という気持ちにさせられる。家族であり、仲間であり、目標であり、ライバル。そんな存在。

定期的に旅に出るのは、普段見ることができないものを見て、会えない人に会って、その中で自分自身をふりかえりながら、〈ちょうどいい状態〉に仕上げるため。ただリラックス&リフレッシュするだけじゃなく、次のステップを見据えた充電&準備を、主体的に、自分のペースで行う。普段の生活の中でもできないことはないし、要所でやっているつもりだけど、自分の性格上、どうしてもそれ自体が「タスク」のようになってしまうので、やっぱり日常から少し離れた方がいいのだと思う。

“ 僕が旅に出る理由は だいたい百個くらいあって
 ひとつめはここじゃどうも 息も詰まりそうになった”
 
(くるり「ハイウェイ」)

更新:2011-08-28
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅