第7回:音楽とは

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こんにちは。今回は久しぶりに音楽について書きたいと思います。

音楽とはいったい何なのか。
これは、音楽の外側にいる人(Listener)と内側にいる人(Player)によって捉え方は違うだろうが、
PlayerはPlayerであると同時にListenerでもある。

では、Listenerにとって音楽とはなんだろう。おそらく、気分を盛り上げてくれるものだったり、心を動かすものだろう。
僕は、気分が落ち込んだ時には明るい曲を聞いたり、逆に、めいっぱい暗い、悲しい曲を聴いてひたすら思いに耽ることもある。
気分が浮いてるときはノリの良い音楽を聴き、体も自然と踊りだす。

つまり音楽とはEmotionに直結しているものではないのだろうか。感情や情熱。好きな人にはラブソングを熱唱する。

ところがPlayerの立場になると、どうだろう。自分の演奏と感情をリンク出てきているプレイヤーはいったいどれほどいるだろうか。
おそらくプロには、そういう人が多いんだろうが(特に、歌手)、アマチュアのプレイヤーはどうなんだろう。

僕はビッグバンドのバンマスを務めさせてもらっているが、正直な話、メンバーの全員が音楽に
自分のEmotionやPassionを全力でぶつけているとは思えない。サークルなんだから、
求めすぎだという声もあるかも知れないが、僕にとって「音楽」という行為をする以上、
サークルだろうが部活だろうがプロだろうが関係ない。Playerとして、Listenerを全力で楽しませるのは当然だ。
そのためには、PlayerはListenerとしての態度をもっと大切にするべきだと思う。

Listenerにとって、聴いている音楽がうまい、下手であるかは二の次で、聴いていて楽しいかどうか、
ということが一番重要だと思う。
Playerはここを忘れて、ただひたすら技術だけ磨こうとしている気がしてならない。僕のサークルでも、
ひたすらスイングや曲の練習はするが、Listenerをいかに楽しませるかを考えている人はあまり多くないようだ。

だからこそ僕はよく、上手い演奏と良い演奏は違うと言う。僕はまだまだ下手くそだが、
幸いにもほぼ毎回のライブでソロをもらえるので、そこで自分の持っているエネルギーを全てぶつけるようにしている。
上手い演奏は技術的に無理かもしれないが、音楽に対する情熱は誰にも負けない。
そんな僕の演奏を聴いて誰かを楽しませることが、僕にとって一番うれしいことだし、それが僕にとっての音楽だ。

いろいろ堅苦しく書きましたが、大切なのは音楽とは楽しむものであることだと思います。
Playerはこのことを忘れてはならない。Listenerに楽しんでもらうためには、まず自分が
楽しまないとね。

ちなみに、この記事が掲載されるときにはすでに時遅しかもしれませんが、今週の土日(18、19)は
山野ビッグバンドジャズコンテストが開催されます。学バン界のトップを決める、甲子園みたいなものです。
もちろん、うちの大学からも出場します!
興味があれば、是非ご来場ください。

http://www.yamano-music.co.jp/docs/ybbjc/index.html

更新:2012-08-16 慶應義塾大学 経済学部 大塚 拓也