第6回:Comfort Zone

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こんにちは。先週はサークルの合宿があり、ほぼ1日中楽器を吹いていたので
唇がめちゃくちゃ痛いです。金管楽器をやっている人なら痛いほどわかるかと思いますが、
金管楽器を吹くのはすごく疲れることなんですよね。唇やら口の周りの筋肉やら・・・

合宿中の一番の楽しみは、先輩方とセッションがやれたことです!セッションというのは、ある曲のテーマ(サビ)
をみんなでやって、あとはみんなで代わる代わるソロをやったりしていくものです。
テーマ以外は全て即興でやっていくものなので、非常にジャズ要素が強いものだと思います。

実はこのセッション、やっていたのは1人を除いて全員先輩だったので、参加しようとしたときはそれなりに勇気がいりました。(笑)

さて、ここで前回話したComfort Zoneが絡んでくるんですね。
Comfort Zoneとは、自身が何の不安や心配、リスクを感じずに行動できる範囲のことです。(英語版Wikipedia参照)
例えば、多くの人にとって、学校に行くという行為はこのComfort Zone内のことですよね。
では、たとえば授業中に先生の間違いを指摘することは?気になるあの人に声をかけるのは?
そういった、多少の不安や心配(失敗したらどうしよう等)を感じることはComfort Zoneの外側ととらえて良いでしょう。

実は、この外側こそ僕たちが目指すべき場所であると思います。これは日本人の気質的なものかもしれませんが、
どうも僕たち日本人はComfort Zoneから抜け出すことを嫌がる傾向が強いと思います。他人と違うことをしようとか、
自分だけが目立つ行為、たとえば音楽でいうとソロをしようという気持ちがあまりないように思われます。
僕は目立ちたがり屋というか、下手くそなのにソロをバンバン取りたがる人なんですが、疲れてあまり吹けない時に、
だれかに代わりに吹いてよと言っても「できない」、「自信ない」と返されてしまうことがあります。

本当にもったいないことだと思います。実はComfort Zoneの外側ってそこまでキツくないことが多いんですよね。
例えば、電車で老人や妊婦さんに席を譲ることなんて簡単なのに、なぜか緊張して声をかけられない。
僕の先日のセッションもそうです。「下手くそですが入れてください」の一言を言うのに少しばかりの勇気が必要でしたが、
やはり参加してよかったなと思います。もちろん恥も少しは晒してしまいましたが、それ以上に得るものが大きかったと思います。
ということで、是非みなさんもComfort Zoneを抜け出してみてください。ほんの少し勇気を出すだけで、
今までできなかった体験ができるようになります。僕もこの先何十年かの人生で、
少しずつ自分のComfort Zoneを広げていっていきたいと思います。

では、また。

更新:2012-08-08 慶應義塾大学 経済学部 大塚 拓也