第1回:人に伝える

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初めまして。慶應義塾大学経済学部2年の大塚です。
僕はビッグバンドジャズサークルに所属していて、バンドマスター(部長みたいなもの)をやっています。
「バンマス」の視点を通して日頃感じていることや、音楽のことなどいろいろなことを書き連ねていきたいと思います。
楽器はトロンボーンですが、最近トランペットも始めました。管楽器は大学からですが、
小3の頃からエレクトーン、中1の頃にギターに転向して現在に至るまで楽器演奏をしてきました。

さて、記念すべく初回ですが、テーマは「人に伝える」です。
僕もこのブログを通して人に伝えたいことがありますし、バンマスとして周り、
特に後輩に伝えたいことは山ほどあります。おそらく皆さんもそうでしょう。
たとえば、今日起きたことを両親に伝えたい、友人と会話で盛り上がりたい、
志望理由書で自分を伝えたい。人に何かを伝えるということは日常的に行っていることでしょう。

バンマスを通じて気がついたのは、人に伝えるという行為は自分が思っているよりも大変だということです。
みなさんも、「これだけ言っているのに何で伝わらないの?!」と思ったことがないでしょうか。
たとえば、合唱コンクールの練習における「男子ちゃんと歌ってよ」。だいたい男子というものは、
理由は良くわからないが合唱コンクールにまじめに取り組まない。僕もその一員でした。
「まじめにやってよ」と、よく女子に怒られていたなあ…(笑)

こんなよくある風景なんだが、ここでの問題は「伝え方」だと思う。女子からしたら、
自分たちは真剣に練習しているのに、男子がまじめに練習してくれない。
それに腹を立てるのはごく当然だろう。しかし、男子の視点に立つとまず、
なぜ合唱コンクールなんてものをやるのかすら分からない。
だから当然、熱心に練習する気持ちなんてないのだ。
多くの女子はこの点を理解していないから、ただ単に「ちゃんと歌ってよ!」
と不満をぶちまけるだけで終わってしまう。
難しいことだが、声を大きくするに従い、その声は聞こえなくなるのだ。
本当に男子に練習して欲しかったら、たとえば歌の楽しさを教えたり、
逆にどうして練習したくないのかをきちんとヒアリングする必要がある。
どこかで聞いたことのある言葉で、”Seek first to understand, then to be understood”
(理解されたいのなら、まず理解しなさい)という言葉がある。
人に何かを伝えるのは非常に難しい。
だけど、人は他人に何か伝えながら生活する。まったく、厄介なことだ。

このように堅いことになるとちょっと堅い口調で書き連ねていくことになると思いますが、
僕が目指すのは自分自身の成長と他人の成長の後押しとなることです。
今回の記事で少しでも何かが伝われば、幸いです。それでは、また来週。

更新:2012-07-05 慶應義塾大学 経済学部 大塚 拓也