第365回:川遊び

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青梅の実家で墓参りをした日の午後、久しぶりに近所の川に遊びに行った。多摩川上流の渓谷である。午後から青梅に遊びに来たパーク24柔道部の2人(同期が1人と、同期みたいな2つ上の先輩)それから姉貴夫婦の5人。

小さい頃は夏の間毎日通った川だが、久しぶりに見ると、水かさも少なくて全体的にこじんまりと見えた。各地で問題になっている梅雨時期の雨不足のせいと、自分が大きくなりすぎて子供の頃見たものが小さく見える現象が相まったのだろう。

 

水自体はきれいなままで安心した。ただ、水質のせいか他の原因があるのか分からないが、大きな魚は見当たらず、小さい魚がたまにヒュンヒュンと逃げていくだけだった。昔は10㎝前後のやつらがそこらじゅうにいて、岩に張り付いているカジカなんかは小さな網で捕まえられた覚えがある。

魚が少なくなった一方で、雑草はかなり生い茂っていた。以前は歩いて行けた河原がそれらによってところどころ封鎖されたりもしていた。

この日は日曜日で、僕らの他には地元の中学生10人くらいと、大人のBBQ団体みたいのが2組ほどいた。だいたいこういう日にBBQをしている大人の半分は、あまり関わりたくないマイルドなんとかといった人種だ。小さい頃はそんなグループに少しビビったりもしていたけど、今は違う。彼らが下手なことをしたら、5対5の団体戦でもやってやる心持だ。その場合、姉貴夫婦は先鋒次鋒で尊い犠牲になってもらう。

大人になっても、川で遊ぶ内容は変わらない。潜ったり浮かんだり、飛び込んだり流されたり。水に疲れたら石を投げて遊ぶのだ。柔道部の2人は初めて来たにしては、それほどビビらず果敢に高い岩から飛んだり、流されたりしていた。水が少なく水深が浅いせいで、僕の同期と姉貴の旦那は流されながら腹やら尻やらを岩にぶつけて擦りむいたりもしていたけど、へこたれていなかった。思った以上にみんな丈夫で、元気で、面白かった。

また、今度はもう少し大人数で遊びに来られたらいい。まったくステキな土地で育ったものだ。