第390回:駐車場の雪事情①
皆さんご存知の通り、先週の月曜日22日の夕方から深夜にかけて、東京に大雪が降った。ニュース記事によると、都心で23㎝、八王子から多摩地方辺りで40㎝の積雪だったらしい。
いちおう東京育ちの僕にとって、やっぱり雪は珍しい。都心でのちゃんとした積雪は、あの2週連続で大雪が降った2014年以来、4年ぶりのこと。そんな、珍しさというか、非日常的な感覚が僕は好きで、雪が降ると聞いた時は正直少しワクワクした。
予報通り、22日のまだ日も沈まない時間、夕方の一歩手前頃、ちょうど僕らがパーク24目黒道場で練習し始めた頃にハラハラと雪は降り始めた。
実にタイミング悪く、この日、道場の暖房と、地下の大浴場のボイラーが故障していた。後々原因を調べると単純な機械トラブルで、別に雪のせいではなかったらしいが、本当に出来過ぎたタイミングだ。壊れた機械に文句をたらしながらも、普段の恵まれた環境に改めて感謝もしつつ、夕方の練習をした。
その後も、雪はどんどん勢いを増して降り続け、練習が終わる頃にはもう数㎝ほど積もっていた。真っ白に染まった街は、いつもより静かで、キレイだった。歩いている人も車も、いつもより動きがゆっくりで、本人たちは焦っているに違いないが、僕からは、何となく平静に見えた。そんな風景を見ているとやっぱりワクワクしてきて、たまに降る雪っていいよなぁなどと呑気な感想をこぼした。
しかし、パーク24に就職してから初めての積雪、呑気なことばかり言っていられない。なぜなら、東京で積雪があった場合、何か特別な事情のない限りの全社員で、そこら中のタイムズ駐車場の雪かきをしなくてはならないからだ。こんな風に全ての通常業務を放り出してまで急いで雪かきをするのは、一日駐車場やカーシェアが正常に稼働しないことでとんでもない損失が出てしまうからだ。