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11月最初の週末、千葉県ポートアリーナで講道館杯が開催された。日曜日は私
用があったため、僕は土曜日だけ応援＆サポートで行ってきた。このブログを始
めて、幸いにも初めての「行ってきた」だ。大学一年の時からなんだかんだ8年
連続で出場したこの大会。思い返すと、毎年毎年、本当にギリギリのところで出
場権を得て、しぶとく出続けてきた。大学生になる前にこの大会を観に来たこと
はないから、観客席からただ応援するだけ、というのは今回が初めての経験だっ
た。

ちなみに、8回も出場させてもらって、最高成績は5位、と何とも残念な僕だが、
この大会の思い出はやはりたくさんある。トーナメントを見渡す限りみんな年上・
各上の選手ばかりで、「当たって砕けろ」と正真正銘チャレンジャーの気持ちで
臨んだ最初の頃から、気が付くと中堅処・ベテランと呼ばれる立ち位置に代わっ
て行って、気持ちも「負けられない」と小さくなっていった。追いつめられた状
態だからこそ見えてくる、色んな自分が、この会場には何人もいたような気がす
る。

さて、今年初めて違う立場で会場に足を運んだ訳だけど、今さら心がザワつく
ようなことはない。僕の場合、もう自分の限界が見えてしまった状態から、しば
らくの間は誤魔化しつつ現役を続けさせてもらったからだ。「この畳に自分が立
っていたら上位に食い込むことができるかもしれない」なんてとても思えないほ
どにやり切ったということだ。恵まれていたなぁと思う。

僕らがやったサポートとは、うちの選手の試合のビデオ撮影や、会場に足を運
んでくれた一般社員の方たちが快適に試合を観戦できるように走り回る仕事だ。
僕が会場に行った土曜日は、100人以上の一般社員の方たちが駆け付けてくれた。
休日返上で、決してアクセスの良くないこの場所まで来てくれる。改めて、あり
がたいなぁと思った。

これからは、こんな感じでチラホラと応援＆サポートでの参加がありそうだ。
自分が現役の時に周囲の方々にしてもらったことを少しでも返していけるよう頑
張っていきたい。