第471回:僕の苦手な質問

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この歳になって、色んな付き合いや、時には自分のニーズもあったりして、いわゆる合コンと呼ばれる飲み会やちょっとしたパーティなんかに出席させてもらうことがある。そんな時は要するに、同世代の初対面の人と「あなたはいったいどんな人なんですか」的な話をするわけだ。そんな場面で、聞かれると非常に萎えてしまう、けれど何故かかなり高い確率で聞かれる、言わば初対面同士の話題作り的なフレーズが2つある。

一つ目は、「好きなタイプを芸能人で言うと誰?」というやつ。顔で売っている芸能人なんて、間違いなくみんな綺麗で可愛い訳で、僕みたいな人間が、あの人が可愛くてあの人が不細工なんて口が裂けても言えない。つまり、正直ベースで応えるならばみんな綺麗で可愛くて好きだ。

二つ目は「血液型は?」的な話題。論理的に否定できるほど知識もないけれど、血液型で性格の傾向が分かるという説は、僕は全くもって信じていない。万が一輸血が必要な時を除いて、1ミリほどの意味もない阿呆のような質問だと考えている。僕がO型だと答えて「えー意外!」なんて言われようものなら、一回ブチ投げてやりたくなる。

こんな強気な愚痴を書き散らしたところで、周りの空気を読みながらビクビクしている僕は結局のところ「好きな芸能人は上野樹里です」とか「大雑把でないけれどO型です」とか答えているのが現実。そんな生産性のない下らないことは聞かない、という人ともっとたくさん出会いたいのだけれど、なかなか難しいのだ。