第472回:早慶戦
先週末は講道館へ柔道の早慶戦を観に行った。結果は数人残しで慶應の勝ち。僕が卒業して以来初めての勝利のようで、長らく辛酸をなめていた関係者はなかなか嬉しい一日だったはず。
僕は大学を卒業してもう6年くらい経っているから、今回出場していた学生に同時期にチームに所属していた後輩はもういない。しかも僕は去年の3月に現役選手を引退したから、練習に顔を出すこともなくなった。だから、早稲田はもちろん慶應の学生でも、それぞれどんな選手なのか、全く分からない。各選手が、どういう戦い方をすればいいのか、どういう柔道をしたいのか、全く分からない。こうなると正直、試合を観ていてもさほど面白くはない。単純に勝った負けた、投げた投げられた、を観ているだけだ。柔道をよく知らない素人と視点が変わらない。やっぱり元柔道家として後輩の戦いを楽しく観るためには、たまには練習でも行って色々と知っておくのが吉だ。
そんな僕だから、今回の試合について、全く深い考察は出来ないが、たぶん選手層の厚さが結果に出たんだろうなと思っている。怪我云々もあったかもしれないけれど、早稲田の部員は20人ちょいで慶應は3〜40人程度いるらしい。この条件下で20人の団体を組まなきゃいけないのだから早稲田は結構厳しかったんじゃないかな。単純なスポーツ推薦ではなかなか入れない早慶だから、今回の勝利は慶應の受験生・新入生担当の努力の賜物と言ったところだろう。
自分が卒業する時にも口うるさく言った気がするけれど、こういう大会においては勝った後が凄く大事。ここで驕れば、来年は負ける。監督やら主将が上手くマネジメントして、頑張ってくれるといい。