第497回:半人前のIR担当

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IRってご存知の通りInvestor Relationsの略で、つまり投資家関係だ。要するに会社の事業やサービス、業績云々を投資家さん達に説明するお仕事なわけで、決算数値の出し方≒財務諸表の作り方云々やファイナンスの知識は必要最低限身につけておかなきゃいけないもの。1.5年前にいきなりIR担当にしてもらった僕は、とりあえず財務諸表がどうやって作られているかを理解すべく、簿記の勉強を始めた。

仕事とトレーニングと飲み会の間を縫っての勉強ではあったけれど、この勉強はなかなか面白くて好きだ。それまでボンヤリとしか理解していない状態で散々睨めっこしてきた財務諸表が、少しずつ深く読めるようになっていくのが楽しいのだ。もともと、数字いじりは好きだったし、金勘定は大好きだ。この調子でどんどん理解して、「もっとこうした方がいい」なんて偉そうな意見が言えるくらいまで早く成長したいと思っている。

ちなみに簿記の資格としては、去年3級を取って、今年6月の試験で2級を受けるつもりだった。3級は1-2週間ざっと教科書を読んで、過去問ちらほら解くくらいで問題はなかったんだけど、流石に2級は少し集中して勉強しないと難しそうだと、けっこうせっせと努力した。しかしこのご時世、6月の試験は当然中止となった。もちろん”級”なんてただの“しるし”で、大事なのは知識が身についたか否か、なのだが、それでもとりあえずの目標がなくなって少し空振りした気分だ。仕方ないから自分の中で、「もう2級は受かるな」レベルまでいったら、見込み合格として、1級の勉強を始めるつもりである。