第496回:ランニング事情

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マスクをしないで外を走ることもままならない世の中になった。例によって、ほんの少しでもリスクのあることを見つけては、それを批判することが偉いと言わんばかりに自粛を要請する方々が「ノーガードで外を走るのってどうなの?」と声を上げ始めた頃から徐々に、けど確かに、僕らランナーに対する道ゆく人たちの態度は変わっていった。あからさまに距離を取る人、口元を抑える人、引き返す人、などなど。つくづく窮屈で生きづらい世の中になったものだ。

当初はまだ市場にマスクが出回っていなかったから、走る時間やコースを調整したりと適当な努力をした。しばらくして、走る時専用のフェイスガードがあることを聞きつけアマゾンで購入した。良く伸び縮みする筒状のそれは、ペラッペラなネックウォーマーといったイメージ。鼻から耳のラインから首まで、全部が覆い隠せて、確かにさほど息苦しくもない。おそらくスパイダーマンとかのマスクもこんな生地なんだろうな、なんて思った。それにしても、こんなことになるまで存在することすら知らなかったアイテムである。しかも家まで届けてくれる、つくづく便利な世の中でもある。

話を少し戻して、そもそも走る時にマスクは必要なのか。確かに、何でもかんでもダメダメ仰る方々の通り、近くを走り抜けることによる感染リスクはゼロではないのだろう。そしてゼロではない限り、マスクをしないよりした方が良いのだろう。分かるし間違いでもなかろう。ただ僕としては、近くを走り抜けることは近くを歩くのに比べてリスクが高いのか?と問いたくなる。散歩はよくて、ランニングはダメなのか?近くを走り抜けられることを恐れ避けているのでは、飲食店や娯楽施設その他諸々の外出は夢のまた夢、というところのようだ。

と、今回は少し感情的で幼稚なことを書いた。その他多くのそれと同様ただのつぶやきとして読み流してもらえるとありがたい。