第512回:サウナにて①
1-2週間に一度スーパー銭湯に行く。今の一人暮らしの風呂はこじんまりとしたユニットバスで、わざわざお湯を張って浸かる気にはとてもならない。そもそも僕のような体積の人間は、いわゆる普通の一人用サイズの風呂だと、体育座りみたいに膝を抱え更に寝そべるような態勢になってやっと肩まで浸かれるという感じで、そのうえ一度浸かればお湯はほとんど残らない。だから、ユニットバスだろうと別々タイプだろうと湯を張ったところでゆっくりできるわけでもない。そんなわけだから普段はシャワーだけで済ませるのだが、たまにちゃんとお風呂に入りたくなった時はスーパー銭湯なんかにお世話になる。ところがこれもコロナの影響で、酷かった時は3-4ヶ月くらい風呂に浸からない生活を余儀なくされ、やっと最近になってまたお世話になるようになったのだ。
こういう生き方をしていると、銭湯で出会う方々の身体つきが気になったりする。決して変な意味ではないし、決してジロジロ見たりもしていない。単純に誰かの身体が目に入ってしまった時、それを評価してしまうという、一種の職業病だと思ってもらえれば良い。体型の分類としては大きく、①ダラシない、②昔の筋肉が残っているがその上に脂肪が乗っかっていてダラシない、③普通、④ガリガリ、⑤アスリートの5パターン。割合としてはザックリ①30%、②10%、③30%、④20%、⑤10%といったところだろうか。銭湯によっても違う。駅近や都会は②や⑤の割合が多く、田舎の方には①が多いというのが、僕の体感である。⑤のアスリートについては更に、持久系か瞬発系か、上半身と下半身がどちらが大きいか、などで細分化する。更に日焼けの仕方や耳の変形の有無、歩き方や態度・雰囲気などを総合的に観察して、何の競技か予測したりもする。もう一度言うが、決して変な意味ではない。