第523回:ドローン

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今年のクリスマス、ひょんなことからドローンのプレゼントを頂いた。ドローンって興味はあるんだけど、自分で買おうとは思わない、プレゼントとして絶妙なおもちゃである。一人で暇する年末年始のお供として大変ありがたい。

今回頂いたのは、手のひらに乗っかるくらいの小さい可愛いやつ。ぶつかっても全然痛くないし、墜落しても何かを壊すといった心配はない、初心者向けの代物だ。この世界に明るくないから正しい表現かは分からないけれど、おそらく一般的な形状で、本体の四隅にプロペラがついている。本体の下に充電式のバッテリーを積む。一回のフル充電で5分くらいしか飛べない。すぐに電池が切れるから、そもそものセットにバッテリーが三つ付いていて、交換しながら遊ぶ。でもちゃんとカメラが付いていて、スマホ画面でその映像をリアルタイムに見ることもできる。VRのゴーグルを買えば、ドローンに乗って操縦している気分にもなれるらしい。

もらった次の日から、さっそく自分の部屋で操縦してみた。これが思った以上に難しい。最初は旋回が上手くできなくて、離陸した瞬間、壁に一直線、ぶつかってそこから動けなくなる状態。まるで一人壁に向かって落ち込んでいる人みたい。それでも10分くらい練習するとだんだん要領が分かってくる。細かく機敏な動きはできないけれど(そもそも初心者用のドローンだから、テレビで見るような動きは出来ないのかもしれないけれど)、部屋から廊下を通って風呂場まで行って戻ってくるくらいのことは出来るようになった。

今では一般的でかなり身近なおもちゃの一つだろうけど、初めて自分でやってみると「あ、本当にこんな風に飛べるんだ、操れるんだ」と少し感動する。そして、なんだか空飛ぶクルマなんかもさほど遠い未来の話には思えなくなってくる。なんでも実際にやってみるのが大事なんだろう。

さて、次の段階としては、誰かに見せびらかしたり、競争したりしたくなる。まったく、こんな時代じゃなければ、すぐにでも会社の道場とか広いところで思いっきり飛ばしたいのに。ギターにしてもドローンにしても、早くみんなに披露できる世の中になってほしいものだ。