第532回:バフェット
Warren Buffettという人物をご存知だろうか。株式運用で莫大な利益をあげ続けている超有名なアメリカの投資家だ。1930年生まれ、未だご存命で現役。直近ではファイザー株を売却したことでニュースになった人だ。
と概要を書いてはみたけれど、偉そうなことを言う気は全くない。僕もつい最近彼の本をいくつか読んで、初めて知ったのだから。
まだまだ齧った程度なので間違いがあってもご容赦頂きたいのだが、彼の投資における判断基準の根幹は「売らない銘柄を買う」ことのようだ。要するに「超長期保有する気のない銘柄は買わない」ということだ。企業の10年以上後の成長を見越して投資を実行するらしい。テクニカル分析などは一切行わず、100%ファンダメンタル派である。具体的には、まず定性的な情報(モノによっては定量化できる情報)から、10年後も高い確率で成長しているであろう企業をピックアップし、過去10年程度の成長率から10年後の姿を定量的に推定、10年間の収益率を求める。その収益率によって(現在価値に直したりして)、最終的に投資をする企業を決める。
そんな感じでバフェットのことを学んでいくと、個人投資家の端くれとして実際に活用させて頂こうと思うのはもちろん、一上場企業の経営企画部所属のIR担当として、投資家から見て魅力的な企業になるために何をすべきかという部分で至極考えさせられるのだ。投資判断をする上での定量的な計算などを、実際に自分の会社の数値でやってみると、「あー、ね・・・」となったりするわけだ。
まだまだやれることがたくさんあって、学ぶべきことが死ぬほどあって、早く一人前になりたいものだ。