第592回:付き人結果
先月書いたように、5/8の日曜日は柔道部の大会に付き人として同行した。”全日本強化選手選考会”なる大会で、その名の通り全日本強化選手を選び直す位置づけのもの。
僕が付いた選手は、先月福岡で開催された全日本選抜柔道体重別選手権大会の時と同じ。実力は申し分なく、優勝候補。ちゃんと第一シード。そして結果は優勝、内容も危なげなく完璧だったと思う。今大会、世界選手権・アジア選手権の代表が出ていないとは言え、なかなかレベルの高い大会。そんな大会で、強いと言われている選手がちゃんとその実力を発揮してしっかり優勝するのってかなり大変なもの。その中でしっかりと勝ち切った彼は、本当に強いんだなぁと思った。
加えて、前から思っていたことではあるのだが、彼の柔道は見ていて面白い。一本を取れる技がたくさんある。僕なんかから見ると、あり過ぎるレベルだ。トレーニングもよくするタイプでパワーも申し分ないから、一つ一つの技の威力もエグい。そしてそれらの技をしっかり繰り出す豪快な試合展開をする。逆に言うと小手先の細かい技術は疎かったりして、そういう部分が巧い選手に指導で負けたりもするんだろうけど、とにかく柔道が大きくて見ていて面白い。引退して数年経ってから、柔道の色々なものに対して客観的に見られるようになってきたけれど、彼とは絶対に試合したくないなーと思う。色んなパターンで攻めてきて、強い技があって、相性云々ではなく強いからしたくない。そう思わせる選手である。
ちょうど昨日、広島で開催された全日本実業柔道団体対抗大会は、上の選手を含め、当社柔道部もかなり強いメンバーが揃っていて期待できる大会だったのだが準決勝で旭化成に負け。悲願の初優勝にはまたしても届かなかった。来年こそ、きっとまだまだ強くなる選手たちに期待して陰ながら応援を続けていきたい。