第762回:フルマラソン④
9:00、キッチリ時間通りに号砲。おそらく目標タイム3時間以内くらいの猛者たちから順番にスタートして、1分半後、僕もスタートラインを超えた。予め作っておいた2時間半くらいのプレイリストの再生ボタンを押した。一曲目はもちろんMr.Childrenで、“終わりなき旅”。「高ければ高い壁の方が、登ったとき気持ちいいもんな~」。想定では、このプレイリスト2周目に入る時、つまりこの“終わりなき旅”をまた聞く時、たぶんキツくなってくる頃だろう、という感じ。「でもまぁサクッと3時間半切って、みんなをアッと言わしたろ」それくらいの気持ちで、スタートラインを超えた。
目標の3時間半を切るためには、1km当たりだいたい5分で走る必要がある。時速で言えば12km/hだ。もちろん、どのレベルで語るかに拠るけれど、陸上経験者でもない90kgの人間がそのペースで走り続けるのは、我ながら結構大変で凄いことだと思う。それなのに、これだけ強気で3時間半を目指したのには、一応ちょっとした根拠もある。6年前、2020年に青梅マラソン30kmを2時間35分で走った経験だ。1km当たり5分ちょいのペース。しかも皆さんご存じの通り青梅マラソンは、ずーーっと坂道だ。要は「青梅に比べれば道も平らだし、その時より少しペースアップすれば3時間半で42.195km走れるでしょ」という理屈。
最初の5kmくらいは、例によって人が多くて好き勝手に走れなかったけれど、それでもペースは守った。1km当たり4分54秒。なんとなく青梅マラソンの時よりも、ちゃんと5km分の疲労を感じた。青梅マラソンは、マラソン初めてで興奮していたこともあって、最後の方まで疲労感はなかったのだが・・・。