第769回:歌舞伎①

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4月の頭に、初めて歌舞伎というものを見に行った。ちゃんと銀座の歌舞伎座に行った。フルマラソンとほぼ同じ「やったことがない」というのが好きじゃなく、歌舞伎も一度は観ておきたいというモチベーション。この時期に歌舞伎に挑戦すると「国宝観たからでしょ?」と言われるのだが、違う。逆ミーハー心で、あまりにも人気が出ている映画を見にいくのがなんとなく癪で、国宝は観ていない。なので、純粋に「一回は観ておきたい」やつだった四月大歌舞伎、夜の部で、演目は本朝廿四孝・連獅子・浮かれ心中の三本建て。

チケットを購入する時にビックリしたのだが、歌舞伎って長いんだ・・・。正確に言うと、演目一つ一つは1時間~2時間程度なんだけど、それが三本セットになっているもんだから、長いのだ。今回購入したチケットだと、16時半から始まり、終わるのは21時、全部で4時間半。演目と演目の間に30分程度の休憩があり、聞くところによると、その間にみんなお弁当を食べたりするらしい。なるほど、言葉の通り“幕内弁当”ってわけだ。

先に言っておく。全歌舞伎ファンにはごめんなさいだ。正直、感想を書けるほども楽しめなかった。振り返れば一本目の本朝廿四孝が一番キツかった。動きもないし、何言ってるか99.99%分からないし、ただそこにある異様な、他にはない空気感を「へー、歌舞伎ってこんなもんなんだ」と思うくらいしかやることがなかった。とにかく退屈を嫌う僕としては、正直かなり苦痛な時間だった。