第719:復帰戦①
6月7〜8日、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で開催される“第75回全日本実業柔道団体対抗大会”に出場することにした。「出場することにした」というと少し偉そうで語弊がある。「会社から出場させてもらえることになった」が正確なところだ。当社の元柔道部員、オジさん等をかき集めて、北海道に乗り込む。
この試合は、ほぼ名前の通り、実業団の団体戦だ。5人制の点取り形式で、体重は無差別。サッカーのJリーグみたいに、強い順に1部・2部・3部にトーナメントが分かれていて、ある年に3部で上位に入ると翌年の2部の出場権を、2部で上位に入ると翌年の1部の出場権を得られるようなシステムになっている。1部〜3部それぞれに、同じ実業団(会社)からエントリーすることが可能で、僕らが今回出させてもらうのは当然ながら3部だ。
当社も含めて、ガチの現役勢は1部・2部で火花を散らしているから、3部はそれに比べると多少平和なトーナメントになる。あんまりちゃんと見たことはないけれど、おそらく大半が今回の僕らみたいに、引退後趣味で柔道をしているオジさんチームだ(と思っている)。だから勝負の行方はだいたい「引退してどれくらいか?」で決まってくる。要するに「引退ほやほや・社会人一年目・去年まで大学でバリバリやってましたチーム」が厄介だ。そんなフレッシュで元気なチームに当たると、引退して久しい僕らみたいなオジさんは振り回されることになる。さらに最も危険な要素として、たまに「なんで?」と言いたくなるようなガチ勢が3部に紛れ込んでくることだ。どんな実業団も同じだが、新設されたチームは初年度3部から出場することになる。だから二年前なんてオリンピアが何人かいるジャパンエレベーターサービスが3部に出ている。勘弁してよ、と言いたくなるレベルの違いで優勝していた。もちろん出場するからには上位目指して頑張るのだが、そういったフレッシュチーム・ガチチームの有無と、もしいたとしたらトーナメント上どこで当たるのか、が非常に重要な問題だ。あと2~3週間くらいでトーナメントが出てくると思うが、現役の時とは違った(だいぶ気楽な)ドキドキがある。