第3回:貴重な休み

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  我々の少し過激な柔道部の予定は「予定」じゃない。ボスの考えでどんどん変わっていく。休みだと言ってても、勉強時間になったり、練習が入ったりする事が少なからずある。強くなるためには仕方ない(いや、そもそも休み自体が少ないから、少ないとも言える)。でも今回はそれが珍しく良い方向に働いて、9日~14日まで三年生が突然解散(寮から自宅に帰って休むこと)になった。本当にいきなり。しかも「明日から解散らしいよ」という噂が広まって、何となく解散に突入した。そういうどうしようもなく適当な所が東海大相模柔道部の良い所。

 今回の解散は、入寮予定の慶應柔道部寮見学、スーツ・学ラン作り、麻雀、Dr.パルナサス・・・。

 特にスーツ・学ラン作りには苦労した。デブはデブでもただのデブじゃないらしい。肩幅が広すぎる。既製品でそれに合わすと腹がスカスカになる。まだ世界には自分よりデブがたくさんいるらしい。安心安心。そんなこんなで結局辿り着くのはオーダーメイド。つまりただのデブより金がかかる。やれやれ。

 今、慶應の柔道部寮は最高20人まで住める。しかし今は数人しか住んでいない。つまり当然一人部屋になる。しかも築二年目で今の寮とは比べ物にならないほど綺麗。ボスもいないし、点呼も消灯もない。風呂のお湯が出なくなったり、お化けが出ることもない。正直どんな生活になるのか想像もつかない。でもやっぱり、広くて綺麗なのは嬉しいけど、今の寮が動物園みたいに騒がしくて、すぐ隣に猛獣みたいな仲間がいっぱいいるから、少し寂しくなるだろうな。という感じの寮だった。

 そしてやはり無視できないのが今日(14日)がバレンタインデーだということ。そっちの方は受験と違ってなかなか春が来ない。友達の話によると今は「ソフトマッチョがモテる時代」らしい。「デブがモテる時代」を密かに期待。明日(15日)学校があって、きっとそこが勝負になるんだけど、今年のバレンタインデーはいろいろと寒そうだ。

慶應義塾大学 総合政策学部(2010年 4月入学予定) 藤井 岳