第76回:なでしこ

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17日早朝3時45分、なでしこジャパン対アメリカの女子ワールドカップ決勝キックオフ。合宿所の住民4人くらいでうとうとしながら、たまに脱落しながら応援した。前回のオリンピックあたりから、なでしこが強い強いと言われているのは知っていたけど、何だかんだ女子のサッカーを見るのはこれが初めてだ。そもそも南アフリカ男子ワールドカップを見るまでサッカー観戦の面白さを知らなかったわけだけど。

最初10分間のプレーを見て、正直難しいなと思った。身長も足の速さもパスワークも全て相手の方が勝っているように見えた。案の定先制点を許し、苦しい展開になる。しかし後半に同点に追いつき、延長戦。瞼が重くなってくる。延長戦でも取られ取り返しの2-2。PKは相手の最初のシュートを見て、何となく安心。こんなにも外すものかと言うほどアメリカのシュートは入らなかった。7時30分、何とか最後まで応援。もう外は明るくて、頭痛がするほど眠くて、眠すぎていまひとつ緊張感を味わえなかった感はあったけど、勝ってくれたから気分は良い。17日はまるまる睡眠で潰れたとしても。

今回の決勝は、この前の全日本学生決勝、東海対国士舘戦には負けるとしても、見事な逆転試合だった。あくまで素人見だけど、たぶんアメリカの方が格上のチームだ。そんな格上のチームに、先制されながらも粘って粘って、最後まで貪欲にゴールを狙いに行く姿勢には、一アスリートとして見習うべきものがあった。柔道で言えば、泥臭く4分の試合時間を耐えてGSでの一発逆転を獲りに行くようなかんじだろう。残念ながら僕自身、一度だけこんなことを 「 された 」 経験がある。物凄く大事な試合で、ある意味人生を変えられた。

どこからかボスの声が聞こえてきそうだ。
「 強い奴が勝つんじゃない、勝った奴が強いんだ。
勝負ってのは分からない。だから面白い。」

ボスと言えば、今週21日から4日間、福岡マリンメッセで金鷲旗大会がある。高校生の柔道団体全国大会の一つだ。私の高校3年間は幸いにして一度も負けず、3連覇を達成した。暑くて美味い福岡は楽しい思い出の地だ。今年は残念ながら地震の影響で春の全国選手権が行われなかったから「 三冠 」 は幻だけど、後輩たちには目標を持って頑張ってもらいたい。

2011/07/20

更新:2011-07-23
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳