第119回:一部昇格
一昨日5月27日、日本武道館で東京学生団体があった。今回は、1回戦・東京有明医療大学、2回戦・東京農業大学 ( 一部二部入替戦 )、3回戦・日本体育大学といった流れ。我々慶應大学は去年の冬の東京二部大学大会で早々に負けたから、今大会入れ替え戦で挑戦したい相手を選ぶ権利、指名権を持っていなかった。単純にくじ引きで決められたトーナメントだ。くじ引きだから、いきなり東海大とか国士舘大なんて組み合わせもあり得たわけで、そう考えると入れ替え戦挑戦相手は悪くない。いつもいつも 「 よりによって何でよ!」 と言いたくなるようなトーナメント表を持って帰ってくる、うちの可愛い顔した主務。今回ばっかりは勲章ものだ。
結果は3回戦日体大に負け、ベスト16。僕らは2回戦の東農大を4-0で下し、一部校になることが出来たのだ。スコア上では負けなしで余裕があったように見えるけど、そうではない。むしろ実力で見れば、やっぱり向こうの方が格上だろう。勝負ってのは分からない。流れや勢い、勝ちたいという気持ちの強さで無理やり奪い取った勝利だ。挑戦者になりきることが出来たからこその結果だと僕は思っている。
「 強い奴が勝つんじゃない。勝った奴が強いんだ 」
と林田先生はよく言っていた。つまりそういうことだ。
ゴロが良いし何となくカッコいいから、みんなよく 「 一部復帰 」 という言葉を使う。言外に過去の成功を匂わせているようなこの言葉を僕は好きじゃない。高校時代みんなでいつも意識してきたのが、「 一つ一つの大会が、このメンバーで臨む、最初で最後の挑戦 」 だってこと。今回のこれは、昔一部校であったこととは関係なく、我々が、「 大前組 」 が、掴んだ結果だ。だから、復帰じゃなくて、昇格。
今回、我々は一部昇格を達成した。来月の全日本学生大会にも出場できる。とりあえずはひと安心。でももう次の戦いは始まっている。更に上の目標を目指して、またチーム一同頑張っていきたい。応援よろしくお願いします。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳