第201回:歴史的敗北

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慶應柔道部の寒稽古なるものに、全日本合宿を終えた昨日と今日の2日間だけ顔を出してきた。慶應の寒稽古は毎年この年始の時期、だいたい一週間ほど慶應三田キャンパス内の道場で行われる。毎朝5時半から鬼のように冷えた道場で、小学生からOBまで幅広い年代の部員が一同に会して稽古するイベントだ。柔道の練習と言うより、主に眠さと寒さと戦う精神修行と言った方が近い。

その寒稽古の中で昨日土曜日は、毎年恒例のいわゆる 「 送別試合 」 ってやつが行われた。これは、
今年度で柔道部を卒業する4年生
VS
幼稚舎 ( 小学生 ) + 中学 + 高校 + 大学生 の現役軍団
で戦う勝ち抜き戦だ。
現役軍団約4~50人に対して、我々卒業生組は7人。しかも僕を除く全員が去年11月3日の尼崎体重別団体戦で完全に引退している奴ら。来年度からいよいよ社畜生活が始まる、と引退以降必死に遊び貯めている同級生たちだ。要するにこの送別試合ってのは、卒業生組からすれば勝つ見込みのほとんどない、負け戦なのだ。結果から見ても今まで勝った年はない。それでも、やっぱり僕は個人的に負けるのは絶対に御免だし、イベントとしての遊び半分みたいに戦うのは嫌だ。勝ち抜き戦なのだし今年はどうにかしてやろうと意気込んで臨んだものの、10人目くらいの所であえなく引き分けてしまい、今年もやはり卒業生チームの敗けとなった。相手チームにはまだ10数人残っていた。圧倒的な敗北。

仕方ない、と言えば仕方ないけど、何かもっと出来たんじゃないかと後悔も残る。中でも一番の後悔はこの4年間、部員強化やスカウト活動などを頑張ったことで少しばかり強いチームにしてしまったこと。相手がもっと貧弱で人数も少なければ何とかなったかもしれないのに・・・なんて。

こんな平和な試合を終えて、次の試合は3月9日。大本番の全日本選手権東京予選だ。今年こそ、僕の柔道人生における大きな目標の一つ、全日本選手権に行かなくてはならない。あと2カ月間、妥協=後悔のないよう努力する。

更新:2014-01-12
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳