第202回:意識的自意識過剰

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ウエイトにしてもランニングにしても、一人でのトレーニングをより意識高くこなすために 「 周りの目を気にする 」 という方法がある。と僕は考えている。全く関係のない、たまたまその時その場にいた赤の他人であっても、その人たちに見られていると意識するだけで、カッコ悪い所は見せられない、と感じることができる。手を抜くことができなくなるのだ。

そんな僕には最近お気に入りのランニングコースがある。馬車道のゴールド・ジムをスタートして、ワールド・ポーターズや観覧車で有名なコスモワールドの角を曲がり、パシフィコ横浜の端まで行って・・・ちょうど、大きくランドマークタワーの周りを回るイメージだ。Theみなとみらい的超オシャレな街並みである。時折港も見え大型船の汽笛が聞こえたりする。真ん中には観覧車の大きなデジタル時計も付いていて、とても便利なコースである。一周だいたい3㎞~4㎞。これを一回のラントレで2~3周して、ジムに戻る。

そして何より、ここには人がいっぱいいる。夕方になると今風に着飾った老若男女たちが集まってくるのだ。それを横目に、ミズノジャージで着飾った僕がドスドスと軽快に走り抜けていく。おそらく誰にも見られていないだろうけど、見られていたとしてもそれは好奇心から、あるいは恐怖からだろうけど、これが意識を高める。ペースアップさえできたりもする。イヤホンで音楽とかも聞いちゃって、気分はもうドラマの主人公だ。我ながら実に単純である。

こうして僕は妥協せずトレーニングに励んでいる。次の目標に向かって、今日も横浜の街を走るのだ。

更新:2014-01-23
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳