第285回:和歌山国体

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10月3日~5日和歌山に行ってきた。「紀ノ國和歌山国体」柔道競技成年男子の部に神奈川県代表として使ってもらったのだ。僕の記憶が正しければ紀ノ國には今回が初入国である。この前ぶらり旅で初めて島根の方にも行ったし、なんだか今年は神の地にご縁があるようだ。
 国体の柔道は各県5人制の体重別団体戦である。内訳は、先鋒60㎏以下、次鋒60㎏~73㎏、中堅73㎏~90㎏、副将90㎏以上、大将無制限である。僕は去年と同じ副将のところで出場した。
 今年の神奈川県チーム、先鋒が怪我で欠場して、正直なところ目標にしていたベスト8すら厳しいな、と現地入りした時から少し暗いムード。だから僕は個人的に「ここは開き直って、個人戦のつもりで思いっきりかつ気楽に戦おう」と臨んだ。結果は1回戦シードの3回戦で地元和歌山に完敗し、ベスト16。去年に引き続き、地元=会場中を敵に回して負けるというなかなか悔しいパターンである。個人的にも1分1敗となかなか情けない結果であった。国体でこう散々な試合をしてしまうと、ひどく申し訳ない気持ちになる。「県代表」意識を刷り込まれているからだ。神奈川県民全員に謝らないといけない気持ちになる。
 早めに負けたことにふて腐れてその後の試合も観ず、神奈川チームのみんなで和歌山ラーメンとやらを食べに行った。会場からタクシーで10分ほど行ったところにある、聞くところによると有名らしいお店。店はボロボロで狭いのにやたら美味しくて、ここでも和歌山に負けたようで悔しい。
 身体の動きはそれほど悪くなかったし、緊張もしていなかった。今日は相手がやたら調子が良かったのだろう、と都合よく解釈してみる。いやいや、やっぱり負けた後は、ガッツリ落ち込んでちゃんと反省して、次は失敗しないようにしないといけない。講道館杯前に気持ちを引き締めろ!という神様からの試練と思ってしっかり乗り越えて行きたい。

更新:2015-10-31
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳