第284回:東日本実業団

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 講道館杯に向けた追い込みと、いよいよ12月に発表会を控えた論文の制作作業が合わさって、実家で飼っている2匹の怠け猫の手を借りたいほど忙しくしているうちに10月も終わりかけだ。このブログを書く時間もなかなか取れず、また一か月分まとめてドカンと投稿することになってしまった。申し訳ない。
 先に言っておくと、今月アップする4つの記事は全て柔道関係のことになりそうだ。柔道以外に文章にできそうなことが何一つない、ある意味充実した、しかし寂しいひと月だった訳だ。でも一つだけ前宣伝しておくと、8月の下旬から9月にかけて大学院の同級生と四国・中国を旅してきたことを記録しておきたいと考えている。早く書こうと思いつつ、いつになるか分からないけど、お楽しみに。

 9月最後の日曜日27日、講道館で開催された東日本実業団に出場した。その名の通り、東日本に本社を構える企業チームで争う3人制の無差別団体戦だ。具体的に言うと、JRA・ALSOK・京王ガス・パーク24・センコーあたりの戦いである。
 結果は決勝でALSOKに2-0で負けて準優勝。個人的には3試合全部使ってもらって1勝2分。こうやって書くとパッとしない戦績だが、内容は悪くなかったと思う。特に準決勝の対京王ガス戦では、遥かに格上の相手としっかり引き分け、任された仕事を果たした。自分で言うのもダサいけど、チームの勝利に貢献したのである。
 こんな感じで、それぞれがそれぞれの仕事をこなしてギリギリの勝負をものにできた時、団体戦って凄く楽しいもの。どうせならその感覚のままチーム一丸となって優勝したかったが、決勝は逆に相手に仕事をされてしまった。やはり一筋縄ではいかない、難しい世界である。
 今の僕にとって、100㎏級の体で臨む試合一つ一つがとても勉強になる。今まで出来なかったことが出来る感覚、逆に出来たことが出来ない感覚、そのズレを噛みしめながらここでの戦い方を学ぶのだ。苦しみながら、楽しみながら頑張っている。

更新:2015-10-31
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳