第31回:七少年漂流記

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 ベルリン空港でのロストバッゲージやらコインランドリー探しでの迷子やらルームサービスの置き引きやら、( 調整で筋肉痛になっちゃった慶應生やら )、色々なハプニングがあったベルリン。やっぱり海外ってのは予想不可能なことがたくさんあって面白い。試合で行ってると若干ストレスになったりするけど、終わるってみるとなかなかの思い出なんですね。

 今回はベルリン市内でも東端の少し田舎の方に泊ってて、遊ぶ時間なんてほとんど無かったから、壁も見られなかったし、ベルリンマラソンスタート地点 ( 有名らしい ) にも行けなかった。残念。でも、「 ねぇその壁って何なの ? 俺だったら絶対バレないで登れちゃうよ 」 とか 「 ヒトラーって誰 ? 強いの ? 何キロ級?」 なんて会話が飛び交う超絶面白旅行であった。

 ベルリンは町中ベンツだらけ。柔道連盟の、変な柔道ボーイキャラクターのシールがベタベタ貼ってあるワゴンも、町を徘徊してる掃除車も、作業車も、みーんな。もちろんランクはあるわけだけど、こっちでは普通の大衆車なんだよね。そう思うと日本のブランド志向で高い金払って買うのってなんか微妙な気がしたものです。

 さてさて時差ボケも治ってきて、すぐなんだけど、25日から東海大学の長野合宿に参加させてもらう。相模のボスの、「 お前、韓国、またビビって負けたらしいな。もっと練習しなきゃダメだ。行って来い 」 で決まっちゃったんだけど。言ってしまえば俺なんて東海大学には不義理しちゃった身なのに、心配してくれて環境を作ってくれる先生方には本当に本当――に感謝、感謝。一つ一つ大切に、そうやってサポートしてくれる大勢の人たちの期待に応えられるように、世界ジュニアに行けるように、頑張ってきます!

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳