第32回:慶應ボーイ

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 やれやれ、また長野か。

 と僕は思ったりはしていないけど、25日から29日まで長野県の富士見高原で合宿だった。今回の合宿は僕にとって少し特別なものだったのです。なぜなら今回は、そう、“ 我らが ” 東海大学の合宿なんですね。東海大学にとって僕は、言うてしまえば部外者、もう少し言うてしまえば裏切り者かもですから、現地でみんなに合流する時はやっぱり緊張しましたよ。
 でも会ってしまうと、「ああ、帰ってきたなー」という不思議な感覚。
 「 何でお前がいるんだよー 」「 ありゃ、慶應ボーイじゃん 」「 あれ若干、大学違くない?」 笑顔で話しかけてくれる先輩たち。
 「 見てるからな 」「 しっかり頑張れよ 」と言ってくれる先生方。ほんとに東海は懐が深い。
 今まで喋ったこともなかった先輩に、冷たーい水風呂に突き落とされたり、ケツ引っ叩かれたり、まさしく3年間どっぷり漬かった懐かしい東海の空気。相変わらず、おしゃべりでカッチョいいT.K先輩や毒舌でイケメンのY.Y先輩、久しぶりに会えて話ができてすごく嬉しかった。合宿中盤には、世界選手権見学でイギリスから来日した井上康生先輩が練習に来てくれて、俺のことなんて覚えてないだろうと思ってたのに、「 調子どうだ ? 大学、大変か?」 と声をかけてくれたり( 東原亜紀さんも見れたし )。夜は洗濯待ちの間、大地と散歩して星がきれいだったり。左に大地(-66㎏級)右に壮市(-81㎏級)その隣に龍之介(-100㎏級)足元に幸汰(+100㎏級)の相模メンツで夜ギャーギャー騒ぎながら寝てると本当に相模に帰った気分。今にも寮内放送で、「 早く寝んか!!」とボスの吠える声が聞こえてきそう。今回は正直に、キツさより楽しさの大きい合宿だった。おまけにこういう仲間に会うと楽しいだけじゃなく、柔道に対する意識も高くなる。ありがとう、東海大柔道部の先生方、部員のみんな。

 来週はいよいよ東京学生個人戦。一回戦から強敵 ( そりゃもうメチャ強敵です ) でビビる気持ちもあるっちゃあるけど、勝つしかない。東海風に言わせてもらうと、

 今しかない、やるしかない

 いっちょ踏ん張っていきましょう。

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳