第41回:そろそろだ

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 今回の世界ジュニア。「 試合前夜に読め 」 と激励の手紙を、相模の総監督と監督と相模高校柔道部員全員からもらっていた。だから結果が結果だけに本当はしばらく 「 会いたくなかった 」 じゃない、「 会わせる顔が無かった 」。出来れば行きたくなかったんだけど 「 やっぱり挨拶に行かなきゃダメでしょ 」 と思って28日に高校へ行ってきた。
総監督には 「 仕方ないよ。次がある。しっかり頑張れ。 」と言われ、
監督には 「 あれ、落ち込んでんの? 」 と笑われ、何と言うか、特別に考え込むことじゃない、みたいな。
柔道人生で今までも、これからも、たくさんある試合のうち一つ失敗したくらいで何を悩むんだ、みたいな。。
少し休みたい、って言ったら、「 なーに、まだまだこれから。先は長い!」

 30日から1日にかけて友達数人で、湯河原の温泉宿『 ふきや 』 に泊らせてもらった。というのも慶應柔道部の友達の一人がそこのお坊ちゃんだからなんだけど。とりあえず遊んだ。朝の4時くらいまで遊んだ。飯食いまくって、カラオケして、トランプして、マージャンして、恋話はネタが無くて出来なくて。一泊しかしなかったけど、久しぶりに柔道着を持たない旅行が出来て最高に楽しかった。( みんなも一度は行ってみて下さい。ドラマのロケにもよく使われる素敵な旅館です。)。
 それの帰り電車の中。ガラガラの車両で窓開けて、海見ながら、たそがれて、そんな自分にちょっと酔いながら。心の中でカッコ良く 「 そろそろだな 」 と思う。十分に凹んだし、十分にひねくれた。もうふて腐れてる場合じゃない。失敗を次に活かすことを考える場合だ。何て言ったって僕はアスリートですから。
 こんな時ボスだったら何て言うか。考えなくても分かる。
「 いつまで落ち込んどるか ! バカタレ。もう次の戦いは始まっとる。」

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳