第62回:『 走ることについて語る時に僕の語ること 』 について僕の語ること

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 先日、慶應柔道部OBの方の一人が 「 ランニング 」 についての特集雑誌を僕に送って下さった。村上春樹さんの記事が10数ページにわたって掲載されていたからだ。ちょうどその日、午後のランニングトレーニングで10キロ走らされ、「 もう当分走りたくないね 」 とふて腐れていた僕はちょっと苦笑いしながら、ページを開いた。そういえば去年の末に村上氏の書いた 『 走ることについて語る時に僕の語ること 』 も読んだ。相変わらず走るのがお好きなようだ。

 村上氏は走ることで多くのことを学んだと言う。それなりの年齢になった今もなおフルマラソンに挑戦している。かなりの愛走家だ。
 俺は走るのが嫌いだ。子供の頃から体格の割には速く走れる方だったし、遊びの中ではよく走ったけど、走ること自体を心から楽しいと思ったことはない。昔っから、本当に生まれた時から、お世辞にも走るのに適した体ではなかった、というのが一番大きな理由だと思う。もちろん 「 キツーい 」 とか 「 早く終わってくれ 」 とか考えながらも強くなるために我慢してそれなりにたくさん走ってきた。吐いたりまでしながらね。でも嫌いだ。別に柔道の乱取りや筋トレの方がラントレより楽ってことは全然ない。人には得手不得手があるってことだ。

 「 長距離ランナーっていったい何を考えて走ってるんですか?」
 そう聞く人はたいてい走ることを苦手とする人だ、と本には書いてあった。
一人でギクッとした僕。
 明日もまたラントレ。気合い入れ直して頑張ろう。

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳