第56回:ドブロブニク/クロアチア【世界撮り歩き】
クロアチアの国土地図を正確に思い出せる人はどのくらいいるだろうか?
結構南北にも長く、最南端にあるアドリア海沿岸の小さな街がドブロブニクである。
別名が『アドリア海の真珠』と言われるくらい美しい街で、世界中から観光客が訪れる。
日本人にも特に人気の観光地で、私の滞在中も多くの日本人を見かけたし、お店の人もカタコトの日本語を話せたりした。
城壁内にあるカフェで朝からクレープとコーヒーで朝ごはんを食べていたらウェイターの男が話しかけてきた。
よくある、どこから来たの?とかそういう話をしていて私が日本人だと分かると、
彼がすごく嬉しそうに、俺の夢は日本に旅行に行くことなんだと語ってくれた。そしてお決まりの日本メーカーを列挙列挙。
こういうことには慣れてはいるがやはり嬉しいものである。すごく真面目そうで気に入ったので翌日も同じ店を訪れた。帰りがけに日本のポストカードをプレゼントした。
東日本大震災後の世界中の援助に対して感謝を示そうというキャンペーンで成田空港にたくさんポストカードセットが置いてあって、海外に持って行って配ってくださいとのメッセージがあった。日本の良いお土産を持っていなかったので、良い物を見つけたと思って持参していたのが良かった。
http://www.kiac.co.jp/news/2011/1317/japangenki.pdf
さすが日本というしかないが、1パックに3枚くらい入っていて紅葉の京都、富士山、松島など売り物に十分なる素敵なものだったので旅で出会った人に配ったら喜ばれた。
クロアチアは日本と比べるとまだまだ物価の安い国であるが、ドブロブニクはやはり観光地価格だった。そんな中でも、普通のスーパーというのは観光地ど真ん中にもあって、そこで飲み物とパンを買って最高に美しい景色、通り行く人々を眺めながらランチをしていた。なんと幸せなのだろうと思いながら食べていたが、太陽がじりじりと照りつける。
ドブロブニクの城壁を歩いて回れるのだが、体力に自信があればとても楽しいと思う。
階段が多くて高低差もあり、迷路のようにくねくねしているが、城壁の外は真っ青なアドリア海が広がっている。
1枚目=プラツァ通りという城壁内のメイン通り。ここに大抵何でもある
2枚目=スルジ山に登ってドブロブニク旧市街を眺める
3枚目=1991年の内戦時に使われた砦
慶應義塾大学 法学部政治学科 井上貴史