第2回:SFC AO入試の疑問点

こんにちは!

前回はSFC AO入試の基本的な制度について紹介しましたが、今回はよく聞かれる質問へお答えします。

募集人数は「4月入学I期・II期、9月入学、海外出願あわせて総合政策学部・環境情報学部ともに100名、両学部合計200名」とありますが、実際どれくらい受かり、どれほどの倍率なのか??

参考までに下は2007年度及び2008年度の募集要項に掲載してあるデータです。
( )内は女子で内数。

 

2005年9月入学(倍率6,0)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 43(15) 13(7) 7(5)
環境情報 41(14) 9(6) 7(4)
合計 84(29) 22(13) 14(9)

2006年4月第I期A方式(倍率6,3)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 210(91) 53(28) 35(22)
環境情報 204(79) 48(19) 31(10)
合計 414(170) 101(47) 66(32)

2006年4月第I期B方式(倍率3,7)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 50(32) 26(19) 21(16)
環境情報 31(13) 12(8) 7(6)
合計 81(45) 38(27) 28(22)

2006年4月第II期A方式(倍率6,9)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 189(77) 38(18) 26(13)
環境情報 163(58) 38(13) 25(9)
合計 352(135) 76(31) 51(22)

2006年4月第II期B方式(倍率4,5)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 30(21) 13(8) 6(4)
環境情報 15(6) 8(4) 4(3)
合計 45(27) 21(12) 10(7)

2006年9月入学(倍率6,8)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 69(27) 17(11) 9(6)
環境情報 46(18) 13(4) 8(4)
合計 115(45) 30(15) 17(10)

2007年4月第I期A方式(倍率4,7)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 273(138) 75(37) 56(29)
環境情報 220(94) 64(29) 50(21)
合計 493(232) 139(66) 106(50)

2007年4月第I期B方式(倍率3,0)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 61(38) 26(16) 17(12)
環境情報 27(15) 17(8) 12(6)
合計 88(53) 43(24) 29(18)

2007年4月第II期A方式(倍率4,7)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 197(94) 55(27) 32(18)
環境情報 179(75) 63(23) 48(19)
合計 376(169) 118(50) 80(37)

 2007年4月第II期B方式(倍率3,1)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
総合政策 37(20) 18(10) 11(7)
環境情報 18(11) 10(4) 7(3)
合計 55(31) 28(14) 18(10)

 

このグラフには入っていませんが、海外出願の合格者を合わせると100名+α程度となり、倍率は上記のように3~7といったところです。
倍率は下がってきているようですが、実は全期間全方式において出願者数が増えており、今年2008年度4月I期においては書類内容の削減等により、「空前の志願者増」であったと公式的に言われています。
今後倍率の安定期に入るか否かは、来年度の書類内容にもよるでしょう。

 

よくある質問

1次書類選考と2次面接は別評価なのか?

別評価ではありません。募集要項には「最終合否は1次選考の評価とあわせて総合判定します」とあります。1次選考の段階で個々の点数は決められており、2次面接において加点方式で採点されていき、合否が判断されるという『噂』もあります。あくまで『噂』です。面接は25分間(C方式15分間)とされていますが、25分間きっかりに終る人もいれば、40分ほど面接が続く人も実はいます。

 

C方式は15分間の面接で全て決まるのか?

これも答えはノーです。募集要項にも「合否は、提出された出願書類一式と面接試験の評価とをあわせて総合判断します。」とあります。具体的に、C方式は1次選考免除といえど、2000字の志望理由書及び添付資料(ある者のみ)が出願書類の中に含まれ、それらと面接の結果を合わせて合否が決定されます。しかしながら、C方式は各受験方式の中でも「最も楽に受かった」という感想が多い方式となっています。コンテストで成績をおさめるまでが至難の業なのでしょうが・・・。

 

「A方式は評定での出願制限なし」とはいえ評定は関係あるのでは??

私はA方式出願でしたが面接の時において、「進学校で評定4,5はいいんじゃない?」と尋ねられました。また、その他特定の科目が悪い場合には、「どうしてこの科目が悪いの??」と聞かれることがあります。けれども、「うち(慶應義塾大学SFC)は評定を気にしないけれど、どうして悪いの??」と尋ねられた人や、実際に3,5に満たない評定での合格者もいます。ですのでこの問いの答えとしては、確かに関係があるけれども、あくまでも評価の一部分であり、気にするほど大きいものではない。といったところでしょうか。

 

偏差値が低い高校は初めから論外??

そんなことありません。上で述べたように一般的に言われている「基礎学力」はSFC AOにおいて評価の一部分にすぎませんので、初めから論外にされるようなことは決してありません。ただ、出願書類の中に「学校要覧、進路のしおり、School Profile、試験要項等の資料を可能な範囲で提出してください」とあり、学校による評価の差別化が全くおこなわれていないとは言えません。しかしながら、就職活動のように(今は大部分が改善されてきましたが)学校名だけで個人を判断するようなことは行っていません。

 

大検からの合格は可能??

大いに可能です。実際に大検からの合格者を何人も見ています。SFC AO入試は個人を総合的に判断する入試ですので、例え大検だからといって初めから選抜から外すようなことは決してありません。むしろ大検からの受験者は希少ですので、それなりの理由があっての大検出願ならば、むしろ有利かもしれません。

 

B方式は評定5に近ければ近いほど受かるのか?

受験生がよくもつ誤解の一つに、「B方式は成績重視であり、評定が5.0の人から合格していく」というものがあります。そして、評定が4.5~4,7あるにも関わらずB方式では受からないと思い、A方式に出願してしまう受験生もいます。しかしながら実際には、4,5、6での合格者も存在し、逆に評定だけが良い人は落ちています。公式的な評価方法は発表されていませんので、はっきりとは言えませんが、4,5以上ある人はB方式の出願資格を得て、後はA方式同様、総合的な評価により合否が判断されると思われます。実際に学校や先生により評定が上下してしまうことは恐らく教授も分かっていることですので、4,5以上において差別することはSFC AOにおいては無意味なのでしょう。

 


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