第3回:慶應SFC AO入試9月入学とは?

慶應義塾大学SFC の9月入学及び9月入学用AO入試の概要

こんにちは!

4月II期のAO入試が終わり、2008年度のSFC AO入試は全て終わりと思っている方はいませんか?違います。2008年度のSFC AO入試は2008年度9月入学AOをもって最後なのです。ということで、今回は9月入学についてお話したいと思います。
 

9月入学AOとは??

SFC AOの大きな特徴の一つとして6月に出願し、9月に入学するAO入試があります。

普通は4月に入学し、4年後の3月に卒業という形式が日本の大学のスタンダードなのですが、帰国生や慶應NY高からの内部進学の学生たちは日本と半年ずれて入学、卒業をしています。そのため、慶應義塾大学SFCでは9月入学、4年後の9月卒業といった「9月入学」という制度を設けており、帰国生、慶應NY高からの内部進学生と一緒にAO入試による選抜によって国内生も入学を認めています。

2008年度の入試、といえばてっきり2,3月頃で終わりと思われがちですが、最後の最後にこの「9月入学用AO」というものが残っているのです。
 

9月入学って就職には不利?

9月卒業だと就職はどうなるのでしょうか?

先輩からはよく「一つ下の人(例えば2007年度9月入学ならば2008年度4月入学の人)と同じ時期に就職活動を行い、半年早く卒業する分ゆったりと遊んでいる人がいる」といった話をよく聞きます。ちゃんと調べてはいませんが、9月卒業で困るような就職はあまりないとのことです。

しかしながら制度面の改正が遅れ、「3月卒業限定」となってしまっている会社等があるのも事実です。でも大丈夫。そういった人のために、SFCは4年半卒業も可能となっています。しかしその場合は余計に学費を払わなければなりません。…せこいですね(笑)。
下記は引用です。

「入学後8学期目の春学期終了時に卒業用件を満たす予定の9月入学生に限り、在学期間延長を願い出て許可を得られれば、引き続き秋学期も在学することができます。この場合、秋学期分の学費を納入し、秋学期に履修申告をしなければなりません。」
(SFC GUIDE2007より)

また、4年半卒業のみならず実は3年半卒業も用意されています。しかしこの場合は、非常に優秀な成績を維持することが必須条件となっており、 誰もが3年半で卒業できるというわけではありません。
下記は引用です。

「この制度は、優れた成果を挙げたものに対して3.5年(7学期)在学すれば卒業できるようにする制度です。9月卒業者の4月就職、4月入学者の海外大学院進学などを支援することを目的としています。詳細については、Α館掲示板を確認してください。」
(SFC GUIDE2007より)

私は2007年度9月入学ですが、3年半卒業は意識せず、あまった半年間を留学かその他のことにゆったり使おうと思っています。
 

主にどういった人が受けるの?

半年浪人生が主となっており、その他他大学からの仮面をする者、海外の高校関係で9月入学用の入試を受けるようになった者が見られます。一つ特徴的な事例があります。

日本の高認(旧大検)の合格資格は満18歳(一般的な日本の高校三年生の年齢)から取得可能です。ですので高校を辞めるのであれば、通常ならば高校三年生の年齢でSFCに入学することも可能であり、実際にそういった人が過去にいたのも事実です。2007年度には見られませんでした。ただし、この二つの引用を見てください。

高卒認定試験を受けることのできる者は,受験しようとする認定試験の日の属する年度の終わりまでに満16歳以上になる者とする。(大学入学資格を有している者を除く。)
※試験で合格点を得た者が満18歳に達していないときには、18歳の誕生日から合格者となります。
(http://www.pref.mie.jp/SHOGAKU
/HP/chousei/daiken.htmより)

(a)高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、または入学までにこれに該当する見込みの者。(d)文部科学大臣が行う高等学校卒業程度認定試験に合格した者、または入学までに合格見込みの者で、入学までに18歳に達する者(大学入学資格検定に合格した者を含む)
(募集要項A方式出願資格より)

高校三年生ならピンとくると思われます。つまり9月の入学式までに18歳の誕生日を迎える人は9月入学可能であり、それ以降の者は「出願資格なし」となってしまうということです。この点についてはSFCの方で対策が練られているかもしれませんので、予め確認してみてください。
 

難易度は4月入学AOとは違うのか?

参考までに前回の記事より、A方式における4月入学、9月入学全体の出願者数、合格者数、そして倍率の推移を挙げておきます。(数字は総合政策学部と環境情報学部の合計となっています。)

2005年9月入学(倍率6.0)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
合計 84 (29) 22 (13) 14 (9)

2006年4月第I期A方式(倍率6.3)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
合計 414 (170) 101 (47) 66 (32)

2006年4月第II期A方式(倍率6.9)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
合計 352 (135) 76 (31) 51 (22)

2006年9月入学(倍率6.8)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
合計 115 (45) 30 (15) 17 (10)

2007年4月第I期A方式(倍率4.7)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
合計 493 (232) 139 (66) 106 (50)

2007年4月第II期A方式(倍率4.7)

国内出願者数 第1次合格者数 第2次合格者数
合計 376 (169) 118 (50) 80 (37)

2007年9月入学は受験番号と合格者数から推測し、4~5倍ではなかったかと思われます。

合格定員が増加しているので2006年度と2007年度には倍率の違いが見られますが、基本的には4月入学と9月入学での倍率の差はあまりないと言えます。

しかしながら、倍率の差がない=難易度が変わらないとも限りません。

比較的学力があるので余裕を持ってAOに望む者、AOに特化し複数回目の受験である者、海外からのエキスパート、これらは4月入学AOよりもむしろ9月入学AOの方が多い可能性があります。

その場合は難易度が高まるでしょう。ただし、あくまで推測ですので、逆に難易度が低いかもしれません。

9月入学AOは評価基準が違うのですか?

募集要項には、「出願時期によって選考の基準が変わることはありません。」とあることから、評価基準は基本的には変わらないことが言えます。

ただし人間の行うことですので、その時の出願者によって多少の違いは生まれることと思われます。絶対評価に相対評価的な要素が含まれてしまうことも仕方ありません。
 

9月入学生の特徴

慶應SFCのAO入試合格者の大多数は首都圏出身です。しかしながら2007年度9月入学においては、地方(特に西日本)出身者が多く見られました。かくいう私も鳥取県人です。この事実については主観的な考察しかできませんので、これ以上深入りはしません。その他「SFCライフ」において、9月入学生の4月入学生と異なる点をご紹介します。
 

少数人数で授業!!

SFCは情報基礎、体育など、少しですがクラスごとに行う授業があります。9月入学生はクラスの人数がとても少なく、授業ももちろん少数で行います。広々と体育館を使える他、9月生コミュニティの団結力が強まる利点があります。「9月生懇親会」なんて開いたりもします(笑)。
 

タメ語、敬語は??

SFCは年度が同じ学生同士はタメ語、年度が違うと敬語となる傾向があります。学年関係なく授業があるので、「何年生ですか?」と聞くことが非常に多い場所です。
 

いつから2年生?

9月入学生は、正式には一年後の9月に2年生へ進級します。けれども、タメ語か敬語かを区別する際に「何年生ですか?」と聞くことが非常に多いため、たとえ春の時点でまだ1年生であっても、表向きは「2年生」と言う人が多いらしいです。表向きは2年生・・・でもレポートには1年生と書かなきゃ・・・いや、今は本当の2年生だったっけ????・・・ややこしいですね(笑)3年、4年も同様です。
 

アパート探しが楽!

日本の学生の大多数は4月に入学するため、9月入学生は非常に競争率の少ない中アパート探しが可能です。下見をしているうちに他の人が契約した・・・なんて問題が4月入学生にはみられるそうですが、9月入学生は気にしなくてもOKです!

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