第12回:SFCが求める学生像

具体的にはSFC AO入試は受験生に何を求めているのか?

「華々しいスポーツの成績」や「著名人の血筋」などを求めている入試ではないことを述べましたが、具体的にSFC AO入試は何を求めているのでしょうか?今回は、まず出来る限り参考となるものを漁ってみようと思います。

「SFCで貴方は何が学びたいのか」が出発点です

SFCはみなさんに、学部の理念や内容をよく理解したうえで「SFCでこんなことを学びたい」というあなた自身の「問題意識」や「テーマ」を持って入学してくれること期待しています。SFCの教育環境やシステムなどあらゆるリソースを積極的に活用し「自らの手で未来を拓く力を磨いてほしい」という期待と願いは、アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)の入学者に限りませんが、特にAO入試においては本大学緒学部の理念や教育内容をよく理解したうえでSFCへの入学を強く志し、より高いレベルでの自己実現を図ろうとする情熱と明確な志望を持った人たちの積極的な出願を期待しています。

(2008年度募集要項1ぺージ)

 

立派な文章ですね。恐らくこれをみて「なに綺麗ごと言ってやがるんだ!」と思われる方がいるのではないでしょうか?「で結局どういった人が受かるんだよ?」と感じた方もいるのではないでしょうか?

そういった人はSFC AO入試の落とし穴に少しはまっています。AO入試を受けるまでの活動や、資格といったものが重要であると思われがちなSFC AO入試ですが、実は最も大切なのは「SFC及び将来のビジョン」であるといえます。

実際にTOEFLやTOEICでどれだけハイスコアを叩き出し、またどれだけ立派な活動をしていても、志望理由書に表されたこれからのビジョンが貧弱な受験生は落とされ、逆にこれまであまり何もしてこなかったけれども、独創的かつ将来への可能性を秘めた書類を作成する人が入試を突破しているという現象が起きています。
かくいう私もそうでした。大した実績は持たず、資格ゼロでSFC AOに望みましたが、将来のビジョンをアピールしていくことで見事合格を手にすることができました。

 

次に移ります。
あえて文系理系という言葉を使うとすると、環境情報学部が期待する学生像は

*実用化まで視野に入れて先端科学技術を学びたい、という理系学生
*先端科学技術を駆使して社会に貢献したい、という文系学生
そして
*文系理系を問わず、大学時代になるべく早く専門的な先端研究に打ち込んでみたい、という学生です。

(2008年度募集要項 冨田前環境情報学部長の言葉より)

 

少し具体的な学生像が示されました。以前述べたように、SFCは基本的に文系理系関係なく、さらに「無駄な」一般教養は一切行わずに、やりたいことに即した学問、研究を追及できる場です。もちろんSFC AO受験生にもそういった環境でいかに自分を伸ばしていけるかを期待しているといえます。

 

どんどんいきます。

SFC第一期生選抜AO入試の時の話

選考にあたっては「とにかく個性的な学生を取ろう」と、選考委員はホテルで志願書の書類審査に当たった。面接試験も三田研究室内の会議室を使って無事終了し、総合政策学部二二名、環境情報学部十三名の合格者を発表した。

(「未来を創る大学」より)

 

これは少し「ヒント」を出してしまいましたね。SFCはあらゆる領域のコラボレーションにより新しいものを生み出していく学部ですので、もちろん実際に学部を構成する学生もあらゆる経験をもった「面白い人」が必要なのでしょう。

けれども勘違いしてはいけないのは「面白い人」とは他の人とは差別化された「優れた経験や能力」がある人のことであり、ただ単に「尻文字が上手くかけます」だとか「3歳から飲酒してます」といったふざけた意味で「面白い人」を求めているのではありません。くれぐれも注意しましょう。
 


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