第14回:SFCが求める学生像3
前回に引き続きSFC AO入試を突破するのに必要な5つの要素のうち、今回は三つ目を紹介します。
3.現在の自分
これは「TOEIC○○点」「漢検○級」といった資格、及び従来型の質問によくある「~についてどう思うか」も含めた「現在の自分の能力」を指します。活動報告書でおもに書くものです。
1の「過去の実績」同様、自らの努力に箔をつけるものとしていいアピール素材となりますが、2で述べたように、決して過去の実績や資格の多さで合否が決まることは無いため、「AOに合格するために資格をたくさんとろう!」と本末転倒な目的で勉強をしないでください。自らが何を将来したいのかを考え、そのために必要ならば資格等をとっていく、というのが理想でしょう。
SFCにアピールするには英検何級程度必要?という質問をよく受けます。
そもそも、英語のみで判断するような入試ではありませんし、資格があればよいものでもありませんのでその答えは、「あなたに必要なだけ」となります。
将来「天才的な通訳」になりたいのならば、英検準1級ほどもっていることで言っていることに説得力がもてるでしょう。「世界一優しい小学校の先生」が目標とする人は「自分にとって英語は学校で学んだ程度で充分であり、その他の時間を他の外国語を浅く広く勉強することで、小学生に対して言語を通した色々な国の文化を伝える能力を身につけた」と言った方がなかなか面白いと思います。
しかし語学というものは努力しだいで身につくし、帰国生や慶應NY高からの進学者は英語が初めからペラペラで、「英語ができるから特別凄い人間だ」という風潮はSFCにはあまりありませんので、そもそも過剰に気にしないでください。ちなみに私は何も資格をもたない状態で受験に望み、合格しました。
先日慶應の入学式があり、SFCも桜咲く中多くの学生でにぎわうようになりました。初々しい顔だちでガイダンス終了後にSubwayに列をなしている姿が、新しいSFCの始まりを予感させます。また初めて「大学の後輩」ができることで一層私も気が引き締まります。私は9月入学生ですので、入学した頃桜はもちろん、満足な新歓もありませんでした。けれども、「とりあえず私もまだ一年生だから権利があるだろう・・・」と勝手に理由付けてとあるラグビーサークルのバーベキューを食べてしまいました(笑)。
SFCは一つのシステムではありません。SFC生一人ひとりがSFCの姿であり、それらが双発しあっていくのもまたSFCです。今年のAO生は優秀な人が入っていると聞いています。彼ら一人ひとりがそれぞれの力に更なる花を咲かせ、それらがSFCとして桜以上に美しく、勢いのある木になっていってほしいと願っています。
これからSFCへの入学を目指す受験生!入試は単なる通過点にすぎません。入試の後SFC生となるあなたももちろん、もうSFCです。あなたがやりたいことが、新たなSFCをつくっていきます。心から期待し、応援しています。
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