第72回:やりたいことの見つけ方(1)

5月がもう終わろうと・・・はおおげさですね。中旬ですが、5月が知らぬ間に折り返されたことにびっくりしています。ぼーっとしていると半期が過ぎてしまいそうなので気をつけます! 

SFC AO入試では志望理由書の中で、「やりたいこと」を書かなければなりません。正直、それがどれだけ重要なのかは未知数です。私自身は、志望理由書の中で、「私は、外交のプロになりたい」と書いていたのですが、面接の時「今の外交官もプロでありたい、外交を変えたいと思っているだろうけれども、外交のプロって何?」と聞かれ、しどろもどろでしたが、「例えば歴史問題で言えば、韓国人は自民族の尊重、中国人は共産党の維持が根本的な意識に関係してくる。それらの意識を汲み取った上で、理解を促せるような交渉を行えるようになりたい」と答えました。その時、3人の面接官は納得したようにメモをし、そこからは終始楽しい面接でもありました(ただ、その答えは、以前から考えていたものではなく、その時とっさに思いついたもので、そのとっさがなければ、今ここで記事を書くこともなかったのかもしれません)。 

他の受験生の志望理由書やテーマを見ていると、もちろん私も含めて、今すぐ研究やプロジェクトが始められるほど具体的なものが多いわけではなく、むしろ少数です。ただ何かしら、やりたいことに対する新しい見方、実体験にもとづく問題意識や、新たな研究手法、テーマがちらりと見えた時、審査官は興味を示すように感じます。教授やその時その時によっても違うと思われますが、これまでにない、新しい何かを見つけ出す必要があると思います。 

今回のテーマである「やりたいことの見つけ方」ですが、まず気をつけてほしいのは、私は将来こうなりたいと考えており、それには様々な知識が学べるSFCに入りたい、といったように「様々な知識を学ぶ場」だけとしてSFCをとらえてしまうこと。正直に言うと、AOもSFCもよく知らない状態で受験した私も、合格後までそのようにとらえていました。大学の奥深さを段々と知り、私が大学やSFCのことを語るのはまだまだ早いな、と思っているのですが、SFCはまず「研究・プロジェクト」ありきな場所で、講義はやりたいことに応じてカスタマイズしていくようになっています。

正直なところを言えば、実際自分の研究・プロジェクトに関する講義をセレクトするのが普通・・・というよりは、本当に今すぐ身につけたい知識は独学で学び、講義では、好きな教授や講師、全く関係のない分野、そして楽に単位がとれる講義を選びます。AOの段階では履修したいと言っていたが、実際に多くの受験生が履修しなくなるのはプログラミングと言語で、大変な割に、本格的に使えるようになるには、授業レベルでは駄目だということを知ってしまうのが原因だと思われます。

話がそれましたが、SFCでやりたいことを見つける際には、まず、研究会シラバス(http://vu9.sfc.keio.ac.jp/project/view.html)を見て、自分のやりたいことと照らし合わせながら、研究・プロジェクトテーマを決めていくと良いと思います。                      

次回へ続きます。


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