第1回:SILSの紹介
こんにちは。2009年度4月から早稲田大学国際教養学部に入学する小林綾です。この『SILS徒然コラム』では、私が実際に体験したAO入試について話や、友人知人から聞いた話などを中心に記事を書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。
第一回目は早稲田大学SILS(国際教養学部)の簡単な紹介です。
2007年の早稲田創立125周年記念の際に、白井総長が「グローバルユニバーシティとしてのWASEDA」にする、という新しいビジョンを打ち出しました。それに先駆けて、「専門分野に特化しない学部」として、また「世界が直面するあらゆる課題にグローバルな視野を持って挑む事のできる人たち」を育成する為に、2004年度新たに設立されたのが、この国際教養学部です。(Waseda University Guidebook 2009より一部抜粋)
SILSとは、早稲田大学国際教養学部の英語名School of International Liberal Studiesの頭文字を取ったものです。
Liberal Studiesって何なの?と思う人もいますよね。日本ではあまり馴染みがないかもしれません。これは海外の大学(特に欧米)で主流のカリキュラムです。自然科学、人文科学、社会科学系を中心に分野を問わず授業が履修でき、幅広く教養を身につけることができます。SILSの場合、専攻は決めず、まずは興味のある分野の科目を履修します。また専攻分野を決める時期が遅いので、大学院に行くことを見据えています。
昨年の夏私が参加したSILS Workshopで、アドミッションオフィスの方が「国連で働くといった国際的な場に通用するような人材を輩出していきたい」とおっしゃっていました。国連職員になるには、国連での公用語のうち最低一カ国語を不自由なく操ることができること(必須)、また大学院を出ていること(必須ではないが好ましい)が重要になってきます。なるほど、これでSILSが在学中は教養と語学力を身につけることに重点を置いており、大学院でより専門的な知識を身につけて欲しいと言っていることが納得できます。
しかし「大学院へ進学せずに、学部卒業後すぐに働きたい!」という方もいますよね。昨年度に初めて卒業生が出たのですが、その進路/進学を見てみると、実は就職の方が多いのです。まだ1年分のデータしか出ていないので、今後の進路状況は変わっていくでしょう。それでも語学力は一生の財産。英語が使える学生を企業の方でも必要としていると思います。進路状況を見ると、専門的な知識が身についていないと思われ就職に不利、ということは無さそうです。
次回はもう少し詳しく学部の紹介をしたいと思います。