第112回:マヤの遺跡

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 こんにちは。カナダの東部ケベックにいるのですが、予想以上に寒いです。今週は晴れているのでこの状態がいつまでも続くといいな。

 さて、今回も前回に引き続きカンクンについて書きます。友人と私が行ったもう一つのツアーは、Chichen ItzaとCenoteというマヤ文明の遺跡を巡るツアーです。Xecaret(環境保護の公園)では英語ツアーだったのですが、今回は日本人ガイドのツアーで行きました。ちなみに、口コミなどを見ていると日本人ガイドの方がサービスがきめ細やかで知識も豊富のようです。実際、私たちが参加したツアーのガイドさんはとても親切でした。カンクンで2人しかいない日本人のオフィシャルガイドのうちの一人だそうです。以下の遺跡に関する情報はすべてガイドさんからの情報です。

 チチェンイッツァはマヤ・コルテカ文明の遺産で紀元前に建てられた物だそうです。彼らの神、蛇と雨の神をあがめまつっています。ピラミッドのようになっているのですが、階段全てでマヤの暦を表しているそうです。

 春分/秋分の日には、蛇が神殿から地上へ降りてきている様子が見れるそうです。というのも、太陽の位置の関係で、階段の側面の石と階段の下にある蛇の頭のみが照らされ、まるで大きな蛇、ククルカンが神殿から降りてきているように見えるそうです。私が行った日は春分ではありませんでしたが、春分/秋分の日となると大勢の人が詰めかけ、まるで大晦日のニューヨークのタイムズスクエアのように混み合うそうです。マヤの人達は現代の科学が有するよりも遥かに高度な天文学と数学の知識を持ち、それを巧みに宗教に取り込んでマヤ族の人々を治めていたのですね。しかしマヤの人々の信仰心も1200年をピークに衰退していきます。のちに大航海時代の到来によって、スペイン人が植民ちとしてメキシコを治めはじめ、マヤ族の書物(マヤ族は彼ら独自の文字を持っていました)を焼き払い、キリスト教徒へと改宗させていったそうです。現在はマヤ族の書物は3つしか残っておらず、歴史、儀式、信仰については憶測でしかありません。

更新:2011/05/14
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾