第4回:SILSのAO入試(4月入試)

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 今回は4月入試について説明をしたいと思います。

 4月入試は、大きく二つにわかれます。一つは国内選考。これは、日本の高校出身者が対象です。在外教育施設や国内のインターナショナルスクールも含みます。二つ目は国外選考。これは、日本以外の高校出身者。日本国内のインターナショナルスクールも含みます。募集人員は国内選考が150名、国外選考が100名です。

 国外選考の場合、出願期間は9月入試のように前期と後期の二種類あり、前期後期通して一度しか出願はできません。試験の方法も9月入試同様、書類選考と面接の2ステップです。

 一方、国内選考は大きく異なり、出願期間は一度しかありません。そして、試験の方法も異なります。まず、志望理由書などの書類を提出し筆記試験を受けます。この書類と筆記試験を考査して、二次試験受験者を絞ります。二次試験は英語の面接です。後ほど詳しく説明をしようと思っていますが、簡単に説明すると、この面接は志望理由書の内容と本人の今までの経験が主体で聞かれるようです。私の場合は主に、志望理由書のトピックについてよりも、高校時代に経験したことについて多く質問を受けました。

 第一の関門となる書類選考と筆記試験ですが、英語能力を測る諸々の試験(TOEIC・TOEFL・英検)に加えて、4月国内入試のみ筆記試験が課されます。筆記試験は長文三問で、質問は9つしかありません。質問の内容は主に、○×の二択問題、そして文で述べられていたことの要約、自分の意見を論理的に述べる記述の問題です。記述の問題は、一問につきだいたいA5のノート10行分くらいの量を書きます。出題される分野としては、教育、法、環境、経済、国際政治、言語学など幅が広いのですが、いずれの問題もこれらの分野に造形が深くなくては解けないということはありません。専門用語が出てきても、文章中で定義を述べています。従って、筆記試験のために必要なことは、文章を理解する読解力、英語能力、そして基本的な知識(国際関係のもととなった歴史、出来事など。例:イラク戦争)だと思います。

 今回は、前回に引き続き、SILSの入試制度について書きました。次回からは志望理由書や筆記試験、面接などの説明、対策を紹介したいと思います。