第100回:ソーシャル・リーディング

未分類

 こんにちは。以前コラムに、Dine Out Vancouverのようなイベントが東京でも行われてほしいと書きました。実際、東京で現在似たようなイベントが行われているらしく、その名も「ジャパン・レストラン・ウィーク」。一ヶ月間のこのイベント、バンクーバーと違うのは、参加しているレストラン数が違うのと、用意されているメニューが基本的にはディナーではなくランチということ。それでも、普段行けないようなお店の食べものがより手ごろな価格で試せること、新しいお気に入りの店開拓、そして外食産業にとっての希望の光であることは同じです。今月末までやっているそうなので、時計と財布と相談してぜひ。

 さて、今回は「新しい読書のありかた」について紹介したいと思います。というのも、先日mixi(日本最大級のSNS)で読書家の人が集まっているコミュニティーでおもしろいものを見つけてしまいました。たくさんお題があったのですが、その中でも特に興味深かったのは、今読んでいる本の17ページ5行目を書く、直前に書き込みをした人の読んでいる本を受けてしりとりのように「○○を読んだ私は今○○を読んでいる」というようにリレー形式でつないでいく、といったものです。

 17ページ5行目は、読んだことのある本なら「あ、この名前はあの本の主人公だな」とある程度予想もつくのですが、読んだことない本でも「これはどういった流れでこの文章の意味は何だ?」と気にかかり、その作品を読んでみたくなります。しりとりは作品同士につながりがあり、女流作家、出てくる食べ物がよだれが出るほど美味しそう、手に汗握る展開の作品、など関連性も書きこみます。次に読む本を探していたり、この本みたいな作品が他にもないかなぁと思っている時はこのお題を見て探しています。

早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾