第121回:ホッケーのにわかファン

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 こんにちは。先週ついにスタンレーカップが終わってしまいました。スタンレーカップは北米のホッケーリーグで、今年はVancouver CanucksとBoston Bruinsが決勝戦に残っていました。カナダの国技ということもありスタンレーカップの決勝戦は盛り上がります。よくワールドカップの時にサッカーのにわかファンになる人がいますが、それ、私です。ホッケーに興味は全くなかったけれど決勝戦全試合ほぼバーに観戦に行っていました。

 ひいきのチームは当然バンクーバーカナックスです。ケベックはカナダの一部なのでバンクーバーを応援している人ばかりと思いきや、カナダからの独立を目指す人達はボストンを応援しています。バーには各チームのファンが半々といったところです。

 長年、カナックスは決勝戦まで残ったことがなかったので、バンクーバーの人達の期待度は大。そしてカナダが優勝することも18年間無かったそうなのでカナダ国民ほとんどがカナックスを応援していました。こんな背景から今年のスタンレーカップは盛り上がっていて、決勝戦最終日には1時間前からバーは人で埋まります。開戦前のバンクーバーの様子が生中継で映されていましたが、そのすごさといったらケベックの比になりません。ダウンタウンの主な通りは人で埋め尽くされ、チームカラーの青か白の人ばかりが映ります。開戦が始まると同時にバーでは歓声が聞こえ、私自身バンクーバーに住んでいたので手に汗握って試合を見ていました、が結果はバンクーバーの惨敗。18年ぶりにカナダが優勝カップを手にすることはありませんでした。バーではがっかりした声が聞こえ、肩を落としてみな帰ってゆきます。残念でしたが、何よりも残念だったのは試合後にバンクーバーで暴動が起きたこと。完敗したのが原因で暴動を起こす、というのはよく聞きますが、まさか自分がよく知っている場所で起きるなんて、と衝撃でした。

 楽しく見ていたスタンレーカップも終わり、ケベックでの生活も残り1週間。10ヶ月間のカナダでの留学生活ももう終わりを迎えています。残り1週間やり残したことがないように、精一杯楽しみたいと思います。では、また来週。

更新:2011-06-25
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾