第125回:就活始めました
こんにちは。毎日暑いですね。台風6号にびびって外出を控えていたら、気づかぬ間に南下していました。家では毎日ごろごろしている私と弟たちとの間で扇風機争奪戦が勃発しています。頑張って扇風機を勝ち取る頃には、どれだけの無駄な汗が流れたか。
さて、今回は就活を始めてから気づいたことについて書きます。インターンシップの応募を始めて早数週間。周りでは、インターンに積極的に応募している人もいればそうでない人もいます。ここまで就活に対する態度が違うか、と驚くくらいの差があります。就活の話が友人との会話で増えていく中、自分は何をしていきたいのか、どう働きたいのか、と考える時間が増えました。
そんな中、ふと思い出したのがケベックのホストマザーの生き方。彼女はホテルマネージャーだったのですが、今の仕事にやりがいを感じない、とかねてから興味があった美術館員に仕事を変えました。転職ってそんなすんなりしたもんなの?!今までの仕事あっさり捨てていいの?!と色々と衝撃でしたが、彼女は私の人生は仕事が全てじゃない。家族と友達と過ごす時間が一番大事だから、と言っていました。
私の中で、生きることは働くことだと思っていました。もう少し極端な言い方をすれば、働くために生きるという考えが根底にありました。ちょうどホストマザーと反対です。だからホストマザーの発言に、目から特大の鱗がぽろっと落ちました。日本では仕事一筋で生きてきた人が退職後にこれからどう生きていけばいいのかわからず、困ってしまうことがあるようです。仕事は人生の大部分を占めるので大切ですが、ホストマザーのようにあっさり割り切ることはできなくても、もう少し働くということに関して柔軟に考え直そうと思います。「あなたの人生において仕事はどれくらい重要なの?どう位置づけられるの?」というホストマザーの質問。壮大すぎてすぐには答えの出ない質問ですが、就活の中で少しずつ答えに近づいていけたらいいな。では、また来週。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾