第13回:授業紹介-平和学

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 こんにちは。なかなか暑い日が続きますね。

 今週から、SILSで私が選択している授業を紹介していきたいと思います!

 SILSは、わりと自由に授業を選ぶことができ、大学側から科目が決められるということはあまりありません。また早稲田大学には、オープン科目というものがあり、学部学年を問わずに受講できる科目もあります。中には、映画に関連する授業で毎回違う映画監督が講義をする授業もあり、様々な分野の興味深い科目が選択できます。

 私は、現在SILS の授業を9つ、オープン科目を1つ受講しています。SILSの授業は9科目中8科目が英語での講義となっています。今回紹介したいと思っている科目は、「平和学」です。この講義はイギリス人の先生による英語の授業で、SILSの中でも相当に人気のある授業です。平和学の中でも、人権と民主主義についての授業を選択していて、国連憲章を読んで分析、人権に関する国際機関(Freedom HouseやUN Development Program)の統計を分析したりしています。民主主義がどのように平和と人権保護に関連しているのか、またいかに大切なものなのかを考えていく授業です。入門科目なので、どちらかというと、ケーススタディーよりも抽象的な概念を中心に講義が進んでいます。

 さて、このクラスでは国連についても勉強をします。例えば、今までどのように国連が人権を保護してきたのか、してこなかったのかです。国連というと、一般的には国際的に活躍していてかっこいい、世界平和のために尽くしているというポジティブなイメージがあります。しかし、この授業では国連の欠点も含め人権保護という観点から国連の現在の様子を分析します。私が意外だな、と感じたのは、国連憲章には複数の矛盾点があることや、人権保護の活動は国連があまり人権保護の活動は行っていないことです。意外な事実、欠点、そしておちゃめな先生の冗談もあり、楽しい授業です。国連や人権に興味がある人にはとても興味深く、かつためになるクラスだと思います。

 今回は平和学の授業について書きました。次回は言語学のクラスを紹介したいと思います。

早稲田大学 国際教養学部 小林 綾