第204回:言葉のコスプレ
こんにちは。やっと卒業論文を提出しました!卒業できそうでよかった。学部や学科によって卒業時に提出するものは大幅に変わります。例えば、卒業研究であったり、卒業制作であったり。この間、友人が通っている美術大学の卒業制作展へ行ってきたのですが、同じ大学の4年間でも、こんなに違うものを卒業時に作っているんだな〜と感動です。目で見て楽しめる作品として4年間の集大成が残るのはとても羨ましいですね。
現在は卒論は終わったものの、ゼミのプロジェクトの一環で「方言」について調べています。動画サイトなどで検索すると面白いほど方言に関するTV番組や吹き替えスピーチが出てきます。私は神奈川県で育ったので、○○じゃん、○○だべ(若者だけ?)のような語尾ぐらいしかありません。なので、東北や関西など強く方言が残っているところへの憧れのようなものがあります。なんだか日本語のバイリンガルみたいでかっこいいですよね。
みなさんは自分はその土地の出身でないのに、方言を使ったことがありますか?例えば、大阪出身じゃないのに関西弁を使ってみたり。私は関西弁を習得したくて、関西出身の友人に関西弁で話してみた時期があったのですが、とても不評でした。やはり、どうもイントネーションが下手なせいでうさんくさく聞こえるらしく、似非関西人であることがバレバレだったようです。私と同じように、自分の育ってきた地域とは異なる方言を意図的に使う人が他にもいるようで、方言をファッションのようにまとって自分を飾っていることから「方言コスプレ」と呼ばれているようです。言葉のコスプレってなんか可笑しいですね。でも、自分を面白く見せるために関西弁を使ってみたり、場の雰囲気を変えるために突然方言に切り替えておどけてみせたり、日常で意図的に方言が使われる場面って結構あるんです。胸に手をあててよく思い返すと、きっと多くの人が方言コスプレしたことがあるんじゃないか、と私は疑っていますが……みなさんはどうでしょうか。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾